大野豊氏 本調子を欠いた広島・床田 「奥行き」をもっと使えていれば結果は違ったかもしれない

2023年08月11日 07:00

野球

大野豊氏 本調子を欠いた広島・床田 「奥行き」をもっと使えていれば結果は違ったかもしれない
大野豊氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3―13ヤクルト ( 2023年8月10日    神宮 )】 【大野豊 視点】広島・床田は良い時と比べると直球のスピードが少し遅く、ツーシームに頼りすぎているように見えた。制球もいつも通りではなく、ヤクルト打線にうまく捉えられた感もある。ただ、パームボールやカーブの遅い変化球で緩急をつけ、球速以上に速く見せる投球が少なかった。内外角や高低だけでなく、「奥行き」をもっと使っていれば、結果は違ったかもしれない。
 先発陣はヤクルト3連戦で全て序盤に大量失点してしまった。ここまで投手も野手も全員で頑張ってきたが、ここ1週間、島内と矢崎の登板機会をつくれず、ブルペン勝負に持ち込めていない。もう一度、先発陣が頑張って無駄な失点を減らすよう心がけてほしい。

 プロ初登板のルーキー・益田は非常に良かった。好調のヤクルト打線が直球を捉えることができず、落ちる球にもタイミングが合っていなかった。今後も打者を怖がらず、さらに各球種の精度を上げて、首脳陣の信頼を勝ち取ってもらいたい。(本紙評論家)

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