【甲子園】創成館 8年ぶりの夏1勝 福盛ジュニア好投 長崎県勢は石川県勢と3度目の対戦で全勝

2023年08月11日 05:00

野球

【甲子園】創成館 8年ぶりの夏1勝 福盛ジュニア好投 長崎県勢は石川県勢と3度目の対戦で全勝
<創成館・星稜>3回、打者のスイングをアピールする創成館・福盛(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第5日2回戦   創成館6―3星稜 ( 2023年8月10日    甲子園 )】 5年ぶり出場の創成館(長崎)は星稜(石川)に6―3で勝利し、2015年以来8年ぶりの夏1勝を挙げた。楽天などで主に抑えとして通算82セーブを挙げた和男氏(47)を父に持つ福盛大和(3年)が先発し、4回3安打無失点の好投で勝利に貢献した。長崎県勢は石川県勢と3度目の対戦で全勝。相手は全て星稜と“キラー”ぶりも発揮した。九州勢では明豊(大分)、東海大熊本星翔(熊本)はともに敗れた。
 試合後に指名選手5人が報道陣に対応する取材エリア。先発して4回無失点と好投し、8年ぶりの夏1勝に貢献した創成館・福盛の姿はなかった。稙田龍生監督は「元々、ちょっと体調が良くなくて。(きょうは)あれがいっぱい、いっぱい」と説明。「もう、全然回復しています。ベンチに入っていますので、問題ないです」と“軽症”を強調した。

 横浜、近鉄、楽天、そして大リーグのレンジャーズでプレーした和男氏を父に持つ。長崎大会では背番号1をつけながら、永本翔規(3年)の活躍もあり2試合の登板にとどまった。父は都城時代に宮崎大会決勝で3年連続で敗れ立てなかった夢舞台で先発起用に応えた。130キロ台の直球と、90キロ台のカーブという緩急を生かし、星稜打線を4回まで61球で3安打無失点の好投。味方が2回までに6点を入れる援護も力にした。稙田監督は「真っすぐも球速以上に手元で来ています。(腕の使い方が)柔らかくて見た目以上にボールが来る。天性のものです」と絶賛する。

 父は引退後、地元宮崎でスポーツキャスターやリポーターとして活躍している。きょう11日に登場する宮崎学園の取材があり試合途中で席を立ったが、元フジテレビアナウンサーの母・英恵さんのもとには「最高だった」という連絡が届いた。英恵さんは「大和のピッチングはほとんど褒めたことがないので」と驚いた様子で「甲子園が、持っている力以上のものを出してくれた」と目を細めた。

 台風6号の影響でバス3台が出発できず生徒は800人中、約350人にとどまった。試合を締めた永本は友人に「台風で行けなくなった人がいるから、絶対に勝てよ」と言われ有言実行。「全員で声を出していただいたので、力になった」と感謝の1勝だった。(杉浦 友樹)

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