【甲子園】文星芸大付 元社会人トップ捕手の高根沢監督、母校16年ぶり白星導く 「本当に運が良かった」

2023年08月11日 19:25

野球

【甲子園】文星芸大付 元社会人トップ捕手の高根沢監督、母校16年ぶり白星導く 「本当に運が良かった」
<宮崎学園・文星芸大付>文星芸大付・高根沢監督 (撮影・亀井 直樹) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会 2回戦   文星芸大付9-7宮崎学園 ( 2023年8月11日    甲子園 )】 大会第6日目第4試合が行われ、16年ぶり11度目出場の文星芸大付(栃木)が初出場の宮崎学園を逆転の9-7で下し、16年ぶりとなる甲子園白星を挙げた。
 4回に6番・山田の適時三塁打で先制すると、続く江田も左前適時打で続いて2点を先取した。直後に5失点で逆転されたが、5回には3番・曽我の左翼線適時二塁打で1点を返した。

 4点を追う7回、1番・大塚が果敢な走塁でチャンスメークすると、梅山の左前適時打、4番・小林の左前適時打で2点差に詰め寄った。

 さらに8回、無死一、三塁から、9番に入っていた途中出場の3番手投手・工藤が初球を右前へ適時打。相手の右翼手が捕球しそこねて外野にボールが転々とする間、走者一掃で逆転に成功した。

 18年から指揮を執る高根沢力監督は現役時代は捕手として活躍。三菱ふそう川崎時代の03年都市対抗野球決勝では故野村克也監督率いるシダックスと対戦して優勝。指揮官としては甲子園初采配で初勝利。 母校を率いて、監督として校歌を聞き「最後、ちょっと年とると涙腺は緩んでしまって、グッと来てしまいました」としみじみかみしめた。

 「想像以上のゲームになってしまいました。本当にあっという間だなというふうな感じがしましたね。やっぱりスピードに対しての意識をもっと高めないと、というような反省も出て。でも嬉しかったですね」と喜んだ。

 9回のピンチではタイムをとって伝令を出し、「落ち着いていけと。前半、点数とられて急ぐ部分もあった。ゆっくりいろんなボールを使いながらせめていけと。本当に運が良かった。宮崎学園さんがしつこい良いバッティングをしてきたので、なかなか思い通りの展開にはならなかった」と相手の猛攻に耐えた。

 一時は4点をリードされ、守備でもミスが失点に絡むなど厳しい展開でも我慢。「初戦で硬さも当然出ましたし、なかなか打てないと思った。子供たちがいい形で、一回りして吹っ切れた」といい、宮崎学園の長身左腕・河野に対して「高めのボール球を振らず、低めの変化球を見逃してという攻めだったが、チェンジアップがすごく良くてデータ以上のボール。なかなか打てなかった」と脱帽した。

 好救援に加え、打撃でも貢献した3番手の工藤について「(この日登板した投手は)3人とも先発できる投手。いい役割果たしてくれた」と称えた。

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