エンゼルス・大谷の今後どうなる?7つのQ & A MVPの行方は?復帰時期は?FAへの影響は?

2023年09月18日 02:30

野球

エンゼルス・大谷の今後どうなる?7つのQ & A MVPの行方は?復帰時期は?FAへの影響は?
<エンゼルス・タイガース>試合中、ベンチの大谷(右から3人目)(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、右脇腹の炎症で15日間の負傷者リスト(IL)入りし、今季残り試合を欠場することが正式発表された。8月にじん帯損傷が判明した右肘についてペリー・ミナシアン・ゼネラルマネジャー(GM=43)は、近日中に手術を含めた医療措置を受けると明言。投手として10勝5敗、防御率3・14、打者としてリーグトップの44本塁打を放ったメジャー6年目が幕を閉じた。
 Q:MVPの行方は?
 A:最後の25試合欠場でも当確

 投手で10勝、防御率3.14、打者ではリーグトップの44本塁打で大リーグ史上初の2年連続「2桁勝利&2桁本塁打」。投打「二刀流」の活躍は、米メディアもMVP当確としている。唯一のライバルは現在、リーグトップの打率.340、31本塁打のレンジャーズ・シーガーとされるが、レ軍のブルース・ボウチー監督も「正直に言うと(シーガーのMVPは)恐らくないね。大谷がいるから」と白旗を掲げている状況。また、大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者は「大谷は最後の25試合を欠場するが、それでもMVPを獲得するだろう」とし「シーズン最後の10試合以上を欠場し、MVPかサイ・ヤング賞を獲得したのは、過去にマイク・トラウト(19年)、ジム・パーマー(76年)の2人だけ」と紹介した。

 Q:復帰時期は?
 A:投手では25年、打者では24年

 大谷は今後、近日中に右肘手術を受けることが濃厚。じん帯の手術に関しては人工じん帯移植、自身の腱の移植、上記2つを同時に行うハイブリッドなど、複数の選択肢がある。いずれにせよ投手としては25年の開幕戦での復帰が現実的。打者としては4日の会見で代理人のネズ・バレロ氏が来年、24年の開幕戦に間に合わせる方向性を示している。

 Q:リハビリはどこで?
 A:前回手術後より米国シフトか

 18年10月1日に受けた最初のトミー・ジョン手術後は、ロサンゼルスとアナハイムを拠点にリハビリを開始。その後、11月下旬~1月下旬は日本国内にリハビリ拠点を移した。日本では練習施設や機材に不自由はせず、ピッチングマシンでスイングせず球筋を追う練習「トラッキング」を重点的に行うなどした。ただ、打者での開幕戦出場を目指した19年は、復帰は5月7日にずれ込んだ。2度目の手術を受けることが濃厚な今回は、オフにFAとなるため、リハビリと同時に契約交渉も行う必要がある。交渉をスムーズに行うことも考慮し、リハビリ拠点は前回の手術後よりも米国にシフトする可能性がありそうだ。

 Q:FAでの契約への影響は?
 A:740億円超え 根強い予想も

 大谷の右肘故障による契約への影響について、米メディアでは意見は割れているが、史上最高額の5億ドル(約740億円)を超える契約となる予想が根強い。一方でこの日、米老舗スポーツ誌の「ザ・スポーティングニューズ」は「ワールドシリーズ(WS)翌日にFAとなる大谷は、早ければ新たなチームとWS5日後にサインすることが可能だが、交渉は複雑になり、少々時間がかかるかもしれない」と報じた。

 Q:FAでの獲得球団は?
 A:全球団注視もドジャース有力

 全ての球団が大谷の動向を注視しているとされるが、大谷が求めている「二刀流」継続が鍵になりそうだ。14日には地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が「大谷に最適なのはドジャース」とド軍を移籍先の最有力候補にプッシュ。二刀流継続を後押しできる戦力があり、この日11年間で10度目の地区優勝を決めた名門こそ、大谷が熱望する「ヒリヒリした9月」を実現できるとした。また、今季序盤に有力候補とされたメッツは、獲得に消極的になったと報じられている。

 Q:手術の費用はどの球団が持つ?
 A:(1)エンゼルス(2)新球団

 一般的に米国では2万~2万5000ドル(約296万~約370万円)とされるトミー・ジョン手術などを含め、大谷が手術を行った場合の負担は、関係者によれば以下の通りになるとされる。(1)エンゼルスとの契約期間内に手術、もしくは手術実施が決定すれば、エ軍が負担。(2)契約期間内に手術をしないと決断し、エ軍との再契約はしないと決まった場合は、エ軍は負担しない。(1)の場合はエ軍が手術からFA期間中のリハビリまでの費用を負担し、移籍した場合は、移籍後から新球団が引き継ぐとみられる。

 Q:大谷の次回肉声はいつ?
 A:MVPなら1.27晩さん会!?

 大谷の取材対応は通常の場合、原則、登板後のみとなっている。ただ、10勝目を挙げた8月9日のジャイアンツ戦以降、1カ月以上も日米のメディア対応がない状態。クラブハウスではにこやかにメディアとあいさつは交わすが、右肘じん帯損傷判明、右脇腹の炎症判明後の詳細はまだ本人が口を開いていない。米国では手術など右肘の治療方針決定後になるのでは、という見方が多数だが疑問視する声も増えている状況。MVPを獲得した場合は毎年1月にニューヨーク、マンハッタンの高級ホテルで行われる晩さん会に招かれ、スピーチを行うのが恒例となっているが…。来年の晩さん会は1月27日に予定されている。

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