エンゼルス・大谷 4年ぶりIL入り…米6年目に幕 近日中に2度目手術へ

2023年09月18日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 4年ぶりIL入り…米6年目に幕 近日中に2度目手術へ
<エンゼルス・タイガース>試合中、ベンチの大谷(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 エンゼルスの大谷翔平投手(29)が16日(日本時間17日)、右脇腹の炎症で15日間の負傷者リスト(IL)入りし、今季残り試合を欠場することが正式発表された。8月にじん帯損傷が判明した右肘についてペリー・ミナシアン・ゼネラルマネジャー(GM=43)は、近日中に手術を含めた医療措置を受けると明言。投手として10勝5敗、防御率3・14、打者としてリーグトップの44本塁打を放ったメジャー6年目が幕を閉じた。
 日米計50人以上の報道陣が集まった会見場は、無数のフラッシュに包まれた。ミナシアンGM=写真=は、大谷の今季残り試合の欠場を明かし「右肘は手術を含めた医療措置を可能な限り早く受ける」と続けた。

 2年連続の開幕投手など、投打でフル回転したメジャー6年目。11試合連続欠場となった15日の試合序盤に大谷がロッカーを整理した経緯を、フィル・ネビン監督が明かした。「室内打撃練習場でスイングした後に会った際、状態が良くなさそうだった」。MRI検査を受け炎症が治っていないことから本人が今季終了を決断。指揮官は「MRI検査を受ければ、何かが見つかるだろうと覚悟していた様子だった。がっかりしていた」と大谷の落胆ぶりを明かした。

 大谷のIL入りは、最初に右肘じん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた翌19年3月以来4年ぶり。8月23日の登板後に判明した右肘じん帯損傷について、ミナシアンGMはこの日、早期の手術の可能性を示した。手術方法について「詳細は分からない」と話すにとどめたが、現時点では3通りの候補が挙がっている。(1)人工じん帯を入れてより強化する「インターナル・ブレース」、(2)自身の腱を移植するトミー・ジョン手術、(1)と(2)を同時に行う(3)ハイブリッド手術。(2)と(3)は投手として復帰まで1年半~2年となり、25年の開幕戦を目指すことになる。打者では24年序盤の復帰が現実的で同GMは「24年のシーズンに向けた準備を速やかに整えたいのだろう」と説明した。

 大谷はこの日のタイガース戦でベンチに姿を現した。今季限りで現役引退するタ軍の通算510本塁打のカブレラに帽子を取って笑顔であいさつし、モニアクらと笑顔で言葉を交わした。その様子を撮影しようとベンチ上の観客席には人だかりができ、スタッフがファンを制する場面もあった。チームは4連敗を喫し、9年連続でプレーオフ進出の可能性が消滅。残り13試合。大谷は遠征は同行しないが、本拠地の残り7試合はチームの一員として動くという。

 投打で全力で駆け抜けたメジャー6年目が終了。FAとなり去就に注目が集まるオフを迎える。(柳原 直之)

 ≪米&英メディアも報道 大リーグ公式サイト「歴史に残るシーズン」≫大谷の今季終了は米メディアもこぞって報じた。大リーグ公式サイトは、SNSで「大谷の2023年は歴史に残るシーズンだった」と称賛。また、米国だけでなく英国でも一斉に今季終了が報じられ日刊紙の「ザ・ガーディアン」は「MLB史上最もめざましいシーズンの一つにピリオドが打たれた」と伝えた。

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