KMGホールディングスが7年ぶりに都市対抗切符 1失点完投の木下「真っすぐでどれだけ押せるか…」

2024年06月01日 07:00

野球

KMGホールディングスが7年ぶりに都市対抗切符 1失点完投の木下「真っすぐでどれだけ押せるか…」
<KMGホールディングス・沖縄電力>沖縄電力を下し7年ぶりの本大会出場を喜ぶ木下(中央)らKMGナイン Photo By スポニチ
 【第95回都市対抗野球九州地区予選第7日   KMGホールディングス6ー1沖縄電力 ( 2024年5月31日    沖縄セルラー )】 第1代表決定戦が行われ、KMGホールディングス(福岡市)が沖縄電力(浦添市)を6―1で下し、7年ぶり4度目の本大会出場を決めた。1点を追う4回に2長短打と4四死球で逆転し、7回にも加点。先発の木下里都投手(24)は中1日で1失点完投勝ちし、大会MVP(最高殊勲選手賞)を受賞した。
 土つかずの3連勝で初の第1代表の座をつかんだ。躍進KMGの原動力は木下だ。「最後まで自分で投げるつもりだったが思ったよりきつかった」。29日の準決勝で西部ガスを相手に1失点完投。中1日のマウンドで粘り強い投球を続けた。4回2死一、三塁から重盗で先制されたが、続く知念を151キロの速球で三振に斬り、5回以降は二塁を踏ませなかった。

 福岡舞鶴高では遊撃手。福岡大では同ポジションに打撃の非凡な同級生がいて「出番がないと思い転向を決めた」。1年夏に投手に転向し、4年春の九州六大学リーグでの久留米大戦で初先発完封勝利。ダイエー、広島などで投手として活躍したKMG・加藤伸一監督の視察の目に留まった。

 指揮官は22年に就任すると大学球界に目を配りチーム強化に励んできた。4回に2点二塁打を決めた2年目の峯圭汰(24)、7回にソロ本塁打の仁木敦司(26)ら野手も含めた“加藤チルドレン”が今大会はめざましい活躍。22年に九州三菱自動車からチーム名を改称し、昨秋の日本選手権には9大会ぶりに出場。そして今回は7年ぶり、第1代表としては初めての都市対抗出場の原動力となった。

 東京ドームでの登板に木下は「選手権はダメだった(5失点)ので雪辱したい。真っすぐでどれだけ押せるか楽しみ」。昨秋より3キロアップした155キロ右腕が初舞台に夢をはせた。 (中島 泉)

おすすめテーマ

2024年06月01日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム