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広島・大瀬良 7回1失点で防御率リーグトップ浮上 新井監督「強力な打線相手に今日も素晴らしい投球」

2024年06月01日 06:00

野球

広島・大瀬良 7回1失点で防御率リーグトップ浮上 新井監督「強力な打線相手に今日も素晴らしい投球」
<ソ・広>7回、ピンチを切り抜け、ガッツポーズを見せる広島・大瀬良(撮影・成瀬 徹) Photo By スポニチ
 【交流戦   広島1ー2ソフトバンク ( 2024年5月31日    みずほペイペイD )】 広島は31日、ソフトバンクとのセ・パ首位対決に敗れ、2連敗となった。先発・大瀬良大地投手(32)が7回4安打1失点(自責0)と力投。3勝目はお預けとなったが、防御率を1.268とし、1.272の同僚・床田を0.004差で上回ってリーグトップに浮上した。しかし、2回以降は打線の援護に恵まれず。1―1の8回から登板した島内颯太郎投手(27)が15試合ぶりに失点して勝ち越され、2夜連続の逆転負けを喫した。
 大瀬良が吠えた。同点の7回2死三塁で、今宮を中飛に仕留めると、拳を握ってガッツポーズ。ピンチを切り抜け、自然と感情があふれ出た。直後の8回の味方の攻撃は、ベンチで固唾(かたず)をのんで見守ったが、2死満塁であと一本が出ず、3勝目はお預け。それでも、長崎県出身の右腕が地元・九州で勇姿を届けた。

 「(今宮に)1打席目はやられたので、最後は(打たれた)ボールで打ち取ってやろうと思った。アウトになって良かった」
 渾身(こんしん)の146キロ直球で同学年の今宮を封じた。再三のピンチで踏ん張り、終盤7回まで最少失点に抑えたからこそ、初回の失点を悔やんだ。

 「初回の1点を何とかカバーして、(攻撃に)つなげていきたかった…。先制してもらい“いけるぞ”というところで、あそこをカバーできなくて、申し訳ない…」

 1点をもらった直後の初回の守り。先頭の柳町の一、二塁間へのゴロを二塁手・菊池が難なくさばいた。しかし、同じく打球を追っていた一塁手・坂倉は急いで一塁ベースに戻った際に焦ったか、菊池の送球を捕り損なった。ここで、続く今宮に右中間へ適時二塁打された大瀬良。野手のミスをカバーできなかったことを悔いた。

 試合前まで19年から交流戦7連敗中で、ソフトバンク戦も同5試合で0勝3敗と苦手にしていたが、そんな負のデータがうそのような力投。7回1失点(自責0)で防御率はリーグトップに浮上し、九州共立大時代に主戦場としていた球場で先発の役割を全うした。

 「ここ数年は思うようにいかない日々を過ごしていた。僕が投げる日にみんなが希望を持って“いけるぞ”という空気感の中で野球がやれているのは喜びもある。これを最後まで続けられるように、次の登板に向けてしっかりといい調整をしていきたい」

 ここまで2勝0敗。昨季の5月終了時は同じ2勝でも4敗(防御率2・81)と黒星が先行し、最終成績も6勝11敗、防御率3・61に終わった。プロ11年目は逆襲の2文字を胸に戦っている。新井監督からも「強力な打線を相手に今日も素晴らしい投球だった」とねぎらわれた大瀬良。次戦こそ、チームを勝利に導いてみせる。(長谷川 凡記)

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