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阪神 連敗脱出目前でゲラが、漆原が乱調…岡田監督「もうええわ」 交流戦3連敗スタートのV率0%

2024年06月01日 05:15

野球

阪神 連敗脱出目前でゲラが、漆原が乱調…岡田監督「もうええわ」 交流戦3連敗スタートのV率0%
<ロ・神>サヨナラ負けを喫し、険しい表情で帰りのバスへ急ぐ阪神・岡田監督 Photo By スポニチ
 【交流戦   阪神4ー5ロッテ ( 2024年5月31日    ZOZOマリン )】 最後は、2死走者なしから2安打1四球で満塁まで追い込まれた阪神・漆原が力尽きた。小川に2ストライクから4球連続ボールで押し出し四球を献上し、天を仰いだ。
 「見ての通りです。結果がすべてなので、しっかり次は…」。

 7試合連続無失点だった右腕は劇勝に沸く敵地の歓声をよそに、言葉を絞り出した。

 悪夢のサヨナラ負けの引き金となったのは守護神の乱調だった。1点優勢で9回に登板したゲラが、前日まで2試合連続で9回に1点劣勢を追いついていたロッテ打線に、つかまった。先頭・友杉の中前打から1死二塁とされると、足もとを気にする仕草を見せるなど制球が定まらず、2者連続四球で満塁。高部には2球目をあっさり左犠飛とされ、土壇場で追いつかれた。

 同じ1点リードの9回に岡本和に同点ソロを被弾した5月26日巨人戦に続く救援失敗。助っ人右腕は「ゾーンに投げ切れていなかったところが悔しい。反省点です。自分自身、完璧ではないですし、慎重になりすぎたとは言えないです」と厳しい表情のまま“苦投”を振り返った。

 この日は序盤から劣勢に立たされた。先発・青柳が復調の兆しを見せることなく4回3失点で降板も、若き大砲・前川のプロ初本塁打を含む3打点の活躍で一時は逆転に成功した。5回から島本、石井、桐敷、岩崎と8回まで救援陣が無失点でバトンをつなぎ、勝利への道筋は見えていたはずだった。それが一気に暗転となった。

 甲子園で日本ハムに2連敗して乗り込んだ千葉でも痛恨の逆転負け。チームは今季ワーストの4連敗で、巨人に抜かれ3位に転落した。イライラの募る試合展開もあって試合後、岡田監督は報道陣の前に立ち止まることなく「もうええわ」と一言だけ残して球場をあとに。重苦しい空気をまとったまま、帰りのバスに乗り込んだ。(遠藤 礼)

 〇…阪神は今季ワーストの4連敗。交流戦3連敗スタートは12年5連敗、13年3連敗、18年4連敗に続く6年ぶり4度目。05年以降のセ・パ両リーグの優勝チームに交流戦で3連敗スタートしたチームはなく、07、09年巨人、10年ソフトバンク、22年オリックスの2連敗スタートが最長だった。

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