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ソフトバンク 負傷の柳田“代役”に育成・佐藤直を抜擢 チーム一丸でピンチ乗り越える

2024年06月01日 05:00

野球

ソフトバンク 負傷の柳田“代役”に育成・佐藤直を抜擢 チーム一丸でピンチ乗り越える
<ソ・広>8回、勝ち越し犠飛を放つソフトバンク・栗原(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク2ー1広島 ( 2024年5月31日    みずほペイペイD )】 首位・ソフトバンクは31日、アクシデントを乗り越えて広島を2―1で下した。3回に柳田悠岐外野手(35)が二ゴロに倒れた際に右太腿裏を痛めて途中交代。肉離れの症状とみられ、離脱は避けられない見通しとなった。主砲が姿を消した打線は決め手を欠いたが、1―1の8回に栗原陵矢内野手(27)の犠飛で1点を勝ち越し。チーム一丸となった勝利で連敗を2で止めた。
 スライディングで決勝のホームインした山川は一回転後に「おら~!」と叫んだ。山川、近藤の連打などで1死一、三塁とし、栗原が決勝の左犠飛。柳田の負傷交代後、全員が気迫を前面に出して勝利を引き寄せた。栗原はお立ち台でナインの思いを代弁した。

 「途中で(柳田が)代わって、何とか雰囲気を勝つことで変われるのかなと。何とか自分が、との思いはありました」

 栗原が決勝の犠飛を放った場面、三塁走者の山川は100キロを超える巨漢を揺らしながら全力疾走して本塁に生還した。

 不動の3番として今季全48試合に出場してきた柳田。激震が走ったは1―1の3回1死だった。大瀬良の初球を叩いた打球は二塁へのゴロ。ただ、一塁へ向かう途中で右脚を痛がるそぶりを見せて、最後は倒れ込むようにヘッドスライディングした。アウトの判定後には苦悶の表情を浮かべてしばらく立ち上がれず、コーチに支えられながらベンチ奥へと消えた。小久保監督は「今日は試合を見られなかった。采配どころではなかった。柳田(が抜けて)どうしようか。それ以外、野球のことは考えていなかった」と動揺を隠せなかった。

 右太腿裏を痛め、1日に病院で検査を受ける。離脱は避けられない見通しで、球団はすぐに手を打った。俊足、強肩が売りの19年ドラフト1位外野手で、昨オフに育成選手として契約を結んだ佐藤直樹(25)を再び支配下選手登録して、柳田不在の戦いに備える。

 3番・柳田、4番・山川、5番・近藤の自慢のクリーンアップは変更を余儀なくされる。近藤は「ギーさんが戻るまで、いい順位で踏ん張るだけ。責任を負わせるわけには、いかない。気持ち良く、戻ってきてもらえるように全員でやります」と言った。5月を13勝9敗で首位を走るも襲いかかった柳田の離脱。チーム全員でこのピンチを乗り越えていく。

 ▼ソフトバンク・王貞治球団会長(柳田について)野球選手にはつきもの。肉離れは治りかけにやるともっと悪くなるから、しっかりと治さないと。

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