×

上沢 念願メジャー初登板振り返る「やらなければいけないこと明確に」 ダル先輩からも祝福

2024年06月01日 03:00

野球

上沢 念願メジャー初登板振り返る「やらなければいけないこと明確に」 ダル先輩からも祝福
28日の登板前にブルペンに入る上沢(寺嶋通訳提供) Photo By 提供写真
 レッドソックス傘下3Aウースターでプレーする上沢直之投手(30)は4月28日にメジャー初昇格し、5月2日のジャイアンツ戦でメジャー初登板を果たした。米1年目の戦いを語る「Uwasawa’s Journey」第3回は、夢舞台の裏側や、古巣・日本ハムの先輩で19日に日米通算200勝を達成したダルビッシュ有投手(37)から掛けられた言葉などを語る。(取材・構成=柳原 直之)
 念願のメジャーの舞台。チームから「登録されるか分からないがボストンに向かってほしい」という指示でしたが、試合前の国歌斉唱を聴いてる時に実感が湧きました。

 昇格直後の4月28日の試合直前。ベンチで即興ダンスを披露しました。むちゃぶりでしたが、ラテン系の選手らに「行こうぜ」みたいな感じで言われて、やるかと。みんな僕の名前を知らなかったと思いますが、即興の割には盛り上がりました。

 5月2日の初登板は妻や両親も凄く喜んでくれました。その時の初球と初奪三振の球は手元に置いています。ただ、翌3日も投げるとは予想していなかったです。ある中継ぎ投手にも「2日連続で2イニング投げている投手を初めて見た」と言われました(笑い)。

 その後、3Aに降格となりましたが、メジャーの舞台を経験したことで、やらなければいけないことが明確になり、少し視界が変わりました。今はスプリットを制球することや、カットボールの変化量を変えて左右どちらの打者にも使うことに取り組んでいます。

 チームから「スプリットは全体の40%くらい使おう」と言われていますが、個人的には多いかもと感じています。直球も投げないと打者の目も慣れてきます。3Aでの同16日の登板は直球が10%くらいでしたが、20%は投げたいと考えています。

 今はホテル住まいで球場まで20分くらい歩いて行き、帰りは警備員の方の車やゴルフカートに乗せてもらって帰ることが多いです。睡眠時間が日本にいる時より長くなっていて、8時間以上は寝ています。日本からマイ枕を持ってきていましたが、普通にホテルの枕で寝られることが分かったので捨てました。環境に適応した方がいいと思っています。

 同19日にはダルビッシュさんが日米通算200勝を挙げました。日本ハムで“入れ替わり”ですが、米球界に挑戦するに当たっていろいろと相談させていただき、本当に気にかけてくださっています。昇格時も連絡をくださり、投げ終わった時も「デビューおめでとう」と連絡が来ました。

 人間的に凄く大きな人で本当にありがたいです。200勝は、あり得ない。NPB(93勝)よりメジャー(107勝)の方が勝ってることがやばいです。

 もう一人、やばいのは翔平。えげつない打球を飛ばしています。ファイターズの時から足は速かったですが、米国で体を大きくして、なおかつスピードを維持している。レッドソックスはオールスター戦明けにはドジャース戦がありますが、その時、僕がどこでどういう形でやっているか。今やっていることをしっかり継続して、結果を残し続けていきたいです。(レッドソックス傘下3Aウースター投手)

おすすめテーマ

2024年06月01日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム