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DeNA・森敬斗、「近藤流」でプロ初V打 球界屈指の安打製造機に弟子入り「左腕攻略」実践10回中前打

2024年06月01日 05:30

野球

DeNA・森敬斗、「近藤流」でプロ初V打 球界屈指の安打製造機に弟子入り「左腕攻略」実践10回中前打
<日・D>ガッツポーズを決める森敬(撮影・高橋 茂夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   DeNA4―3日本ハム ( 2024年5月31日    エスコンF )】 打った瞬間、自分がヒーローになったことを確信した。DeNAの森敬は、わずか1分前に脳裏に描いた青写真を現実にした。
 「(前打者の)蝦名さんが死球になって時間が空いた。その時にいろいろ考えて“ここで決めたらヒーローだな”と。もう打つしかないと思いました」

 3―3の延長10回2死一、二塁、左腕・河野から中前打。プロ5年目で初の決勝打に「腹をくくっていたので」と胸を張った。

 19年ドラフト1位は50メートル走5秒8の快足に強肩など、身体能力抜群だが今季も2軍スタート。22年に自己最多61試合出場も、昨季は2度の骨折などで出場は9試合のみだった。「今年が崖っ縁、崖っ縁と言いながら5年目になった」。筒香、オースティンらの「重量打線」で5月28日の楽天戦から「2番」に定着した。

 オフに同じ左打ちの好打者、ソフトバンク・近藤に志願の弟子入り。左投手を苦にしない打撃技術を学び、左腕の河野から放った決勝打も「絶対に引っかけないように。左投手に対しても(体の)ラインを出して、球を長く見てヘッドを返さず打てた」と「近藤流」を実践した。

 オフに80キロだった体重も現在は4キロ減の76キロ。正遊撃手奪取へ「必死に飯を食って頑張る」と力を込める。

 初めてプレーしたエスコンフィールドで躍動。「球場に入った瞬間、凄えと思った。ここで活躍したら幸せだと思った」。若武者がチームの3連敗を阻止し、4位に浮上させた。 (大木 穂高)

 ◇森 敬斗(もり・けいと)2002年(平14)1月28日生まれ、静岡県出身の22歳。桐蔭学園(神奈川)では3年春に甲子園出場。同年のU18W杯で佐々木(ロッテ)、奥川(ヤクルト)らとともに日本代表に選出された。19年ドラフト1位でDeNA入団。1年目の20年10月27日の巨人戦でプロ初出場初安打。1メートル77、76キロ。右投げ左打ち。

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