楽天・フランコ 創設20年目球団史上初代打サヨナラ弾 福島市で17年ぶり勝利に今江監督もご満悦

2024年06月01日 05:30

野球

楽天・フランコ 創設20年目球団史上初代打サヨナラ弾 福島市で17年ぶり勝利に今江監督もご満悦
<楽・ヤ>9回、サヨナラ3ランを放ち祝福されるフランコ(撮影・篠原岳夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   楽天5―3ヤクルト ( 2024年5月31日    福島 )】 助っ人がはじき返した白球が、あっという間に左中間席に吸い込まれた。楽天の15年ぶりの福島市での一戦は、劇的な結末だった。2―3で迎えた9回1死一、二塁。今江監督が村林の代打に左打ちの茂木を指名も、左腕の長谷川にスイッチしたことで、右打ちのフランコを代打の代打として打席に送った。指示は「とにかく任せた」だった。
 祈りを込めて見守り、その助っ人が「シンプルにいい球を狙って、いいスイングしていくことを心がけた」と初球のチェンジアップを捉えた。創設20年目で球団史上初の代打サヨナラ弾で、今季3度目、通算100度目の劇勝。6度目の挑戦で3連勝の壁を破った今江監督は興奮冷めやらぬ表情で「予想は…してたとは言えないですけど、でも最高の結果になった。最近一振りで決まるというのがなかったので、非常にいい勝ち方。よかったと思います」と笑った。

 来日2年目のフランコは「6番・DH」で開幕スタメンに名を連ねたが、変化球に全くタイミングが合わず、4連続空振り三振。わずか2試合で即刻2軍落ちとなった。ファームで打撃フォームの改造に着手。強い打球を心がけ、両手を低く構えて最短距離で打つことを体に染みこませた。ファームでは打率・229だったが、長打力不足に泣く打線の起爆剤として交流戦で1軍再合流。「めちゃくちゃいいよ」という手応えの新フォームでチームを勝利に導いた。

 福島市では07年以来、17年ぶりの勝利。今江監督は「年に一度しかない福島で、こういういい試合を見せられて、また応援したくなるようなゲームができた」とご満悦。劇的勝利を上昇の足がかりにする。(花里 雄太)

 ≪外国人初の初球打ち≫フランコ(楽)が代打で逆転サヨナラ3ラン。代打サヨナラ本塁打はプロ野球129人目、143度目。パでは61人目、66度目になるが、楽天では創設20年目で初となった。また、初球を打っての代打逆転サヨナラ弾は09年4月25日中日戦の亀井善行(巨)以来史上8人目で、外国人初だ。なお、交流戦の代打サヨナラ弾は22年5月29日DeNA戦の栗山(西)に次ぎ4人目。外国人初で、逆転の肩書付きも初めて。代打に限らない楽天打者の逆転サヨナラ弾は昨年8月30日西武戦の浅村以来で、助っ人では06年5月20日巨人戦のフェルナンデス以来18年ぶり2人目となった。

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