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阪神・前川、兄・夏輝さんがプロ初本塁打に祝福エール 「子どもたちに夢を与える選手になってほしい」

2024年06月01日 05:15

野球

阪神・前川、兄・夏輝さんがプロ初本塁打に祝福エール 「子どもたちに夢を与える選手になってほしい」
公園で記念撮影する前川兄弟 上が兄・夏輝さん(本人提供) Photo By 提供写真
 【交流戦   阪神4ー5ロッテ ( 2024年5月31日    ZOZOマリン )】 阪神・前川右京外野手の兄・夏輝(なつき)さん(22)が31日、スポニチ本紙に特別手記を寄せ、弟のプロ初本塁打を祝福した。元甲子園球児でもある夏輝さんにとって、タテジマのユニホームで躍動する弟は自慢の存在。兄だからこそ知る弟の素顔を紹介しつつ、力強いエールを送った。(取材・構成=石崎 祥平)
 右京、プロ初本塁打おめでとう!球場には行けませんでしたが、会社の同僚と携帯で試合をみていて、打った瞬間は思わず「うおー!」と声が出ました。僕の方にも祝福の連絡が鳴りやみません。自分のこと以上に、うれしいです。

 開幕2日前の3月27日朝に「頑張れよー」とLINEすると「ありがとう!頑張るわ!おー」の返信と「右京、頑張る」と書いたスタンプの返信が来たので、そこまで気負いも無さそうだなと、少し安心していました。プロに入ってから、右京が出場している試合は常に速報でチェックし、打ったと知ったらすぐに検索して、動画を探すのが日課です。

 年末年始は、2年連続で地元・三重県津市の友人10人と自主トレを手伝いました。ティー打撃のトスを上げたり、バッティングセンターも一緒に行きました。去年よりもスイングが一段と力強くなっていると感じました。体のケアを入念にやっていて、練習スケジュールも自分で立てて、年末年始は食事の管理を母親に頼んでバランスのいい食事も摂っていました。すごく意識が高いなと。勝負の年と自覚しているのが伝わってきて、上から目線になりますけど“偉いな”と思います。

 年始には祖父が一升瓶の「出世男」という銘柄の日本酒を買ってくれていて、初めて一緒にお酒を飲みました。右京はあまり強くなさそうでしたけど、念願が一つかないましたね。今ではすごく仲がいいですけど、小学生の頃はケンカばかりで「俺のお菓子取ったやろ」とか、本当にささいなことで…。右京に「黙れよ!」とか言われて、僕もキレて殴り合いが始まりました。今となっては、すごくいい思い出です。

 まだ高卒3年目で21歳。打つ、打たないは調子の波があると思うので、それはそれでいいかなと思います。これからはプロ野球、阪神タイガースの前川右京に憧れを抱く子どもたちがいっぱい出てくるので、その子どもたちに夢を与える選手になってほしいです。右京、頑張れ!(前川 夏輝)

 ◇前川 夏輝(まえがわ・なつき)2001年(平成13)6月27日生まれの22歳。三重県津市出身。小学校4年からソフトボールを始め、中学時代は津ボーイズでプレー。津田学園(三重)に進学し、4番として甲子園大会に通算3度出場した。卒業後はJR西日本硬式野球部で1年間プレー。現在は大阪・天王寺駅車掌区に勤務。

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