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ソフトバンク・生海「これで終われない…」 左側頭葉脳挫傷から復活へ前向きにリハビリ励む

2024年06月01日 05:00

野球

ソフトバンク・生海「これで終われない…」 左側頭葉脳挫傷から復活へ前向きにリハビリ励む
ソフトバンク・生海 Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク2ー1広島 ( 2024年5月31日    みずほペイペイD )】 ソフトバンクは31日、生海外野手(23)が1月26日に左側頭葉の脳挫傷と診断を受け、競技復帰まで1年~1年半を要する見込みと発表した。
 1月3日の球団施設での自主トレ中に打球が左の側頭部に当たったという。緊急搬送され、左頬骨骨折の手術を受けて入院。退院後の同26日に改めて受診し、脳挫傷の診断を受けた。主治医とNPBの医事委員会の正式な見解を受け、5月末の公表となった。

 生海は球団を通じてコメントを発表し、復帰に懸ける思いを述べた。「診断を受けたときにはショックでしたが、家族からの“またプレーする姿を見たい”という言葉と自身としても、これで終われないという気持ちがあり、リハビリを決断しました。奥さんのおなかには子どももいます。選手として復帰し、元気な姿を見せたい思いもあります。今は体調が万全な日ばかりではないですが、気持ちは前向きです。球団やスタッフの皆さんに支えてもらいながら、これからリハビリに励みたい」。現在は筑後ファーム施設で有酸素運動などのリハビリに励み、後遺症などはないという。

 強打の野手として22年ドラフト3位で入団し、昨季は1軍で13試合に出場した。10月のファーム日本選手権では4安打を放ち、優秀選手賞を獲得。小久保2軍監督の日本一の原動力となっていた。

 ◇生海(いくみ) 2000年(平12)7月11日生まれ、北九州市出身の23歳。本名は甲斐生海。小学3年で野球を始める。九州国際大付で通算36本塁打も甲子園出場なし。東北福祉大では通算15本塁打。4年秋に一塁手で打撃2冠とベストナインに輝く。22年ドラフト3位でソフトバンクに入団。1メートル83、96キロ。右投げ左打ち。

 ▽脳挫傷 頭部に大きな力が加わるなどして、脳組織が損傷を受ける疾患。損傷の範囲が広いほど重傷となる。頭部の骨折、脳内出血を伴うことが多く、症状は意識障害、言語障害、激しい頭痛、めまい、吐き気、おう吐、まひ、けいれんなど。軽傷の場合は投薬などの保存治療、重傷の場合は止血や血腫(血の塊)除去などの外科手術が施されるが、後遺症が残るケースもある。

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