ロバーツ監督52歳の誕生日を祝い、担当記者が「ロバーツ語録」を紹介 大谷翔平について多用するのは?

2024年06月01日 07:25

野球

ロバーツ監督52歳の誕生日を祝い、担当記者が「ロバーツ語録」を紹介 大谷翔平について多用するのは?
ドジャース・ロバーツ監督 Photo By スポニチ
 ドジャースは5月31日(日本時間6月1日)に本拠・ドジャースタジアムでロッキーズ戦を戦うが、当日はデーブ・ロバーツ監督の52歳の誕生日。大リーグ公式サイトのド軍担当フアン・トリビオ記者が毎日の試合前、試合後にメディア対応を行う同監督の良く使う定番化したフレーズ「ロバーツ語録」をいくつか紹介している。
 トリビオ記者のお気に入りは「Fingers/フィンガーズ、Head/ヘッド、Compete/コンピート」の3つだ。まず「フィンガーズ」はキャッチャーについて聞かれたときで、試合を通してその捕手が出したフィンガーズ(サインの指示)が気に入っているなどと口にする。もっとも今はピッチコムの時代で指を使わなくなってきているが、それでもロバーツ語録に残っている。

 「I like the head」と言う場合は、その選手のゲームに対する知識や理解力、または戦略的な思考を称賛。「I like the compete」と言うときは、熱意、闘志、または競争心を高く評価している。さらに「Compete Mode」という表現も好きで、選手が競技に対して全力で挑み、最高の集中力と努力を持ってプレーしているという意味になる。

 他には、「Move the ball forward」を好んで使う。直訳すれば「ボールを前に進める」だが、具体的には打者が打席で三振せずにボールを打ち返し、走者を前に進めることを指す。非公式な調査によると、すでに17回も口にしている。実際ここまでドジャースは486三振で30球団中11番目に多い。チャンスで確実に走者を前に進められるかどうかが、ド軍打線の成功の鍵だと監督は考えている。

 「Runway/ランウェイ/走路」も良く使われる。特に若い選手がメジャーに抜てきされたとき、「He’ll get an extended runway」と言い、その選手が長期間にわたってプレーの機会を与えられると説明する。辛抱強く見守り、成長や改善のチャンスを与える。若手は短期間で結果を出すプレッシャーから解放される。

 「Nitro zone」は大谷翔平の打撃について話す時によく使う。「Nitro」は「Nitrous oxide(亜酸化窒素)」の略で、自動車やレースの世界では、エンジンの性能を一時的に大幅に向上させる。大谷の「Nitro zone」は大谷が長打を打てるホットゾーンのことだ。ゴルフ用語も引用する。「Multipleclubs in his bag/複数のクラブがバッグに入っている」と言う時は、選手やチームがさまざまなアプローチや戦術を持ち、必要な場面で適切なものを選択できる柔軟性や多様性を持っていることを意味している。

 「There’s a little bit of smoke/少し煙が出ている」というのは、特に投手の軽いケガを説明する時に、10回中9回はこの表現を使う。

 ロバーツ監督は話し上手で、メディア対応が巧み。こういった独自の言い回しを駆使しながら、記者とスムーズなコミュニケーションを保っている。

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