戦略コンサルタント 大阪万博の2億円トイレ「財源が問題視…今からでもスポンサーをつけることが可能」
2024年02月26日 13:41
芸能
そんな中、ゼネコンなどでつくる日本建設業連合会の宮本洋一会長(清水建設会長)が22日の記者会見で、万博の目玉のリングについて、「リングについては現在、順調に工事が進んでいますが、(リング)内側のパビリオンなどの建設は、これから着工するものも多く、今後すべてのリングがつながった際には、その内側への重機や資材の搬入に制約が生じると聞いています」と、リングの完成がパビリオン建設に影響を及ぼすと明言し、新たな問題も浮上した。
また、万博会場に設置するトイレの一部に約2億円で契約した設備があることが判明。斎藤健経済産業相は20日の記者会見で、万博会場に設置するトイレの一部に約2億円で契約した設備があることを明らかにし、「一般的な公衆トイレの建設費用と比べて、取り立てて高額であるとは言えない」との見解を示した。自見英子万博相も、万博のトイレは50~60台の便器を備えた大規模設備であるとし「規模から考えれば必ずしも高額とは言えない」と話した。万博会場には約40カ所の公衆トイレ施設の整備を計画されているが、そのうち8カ所は若手建築家が設計し、2カ所がそれぞれ約2億円で契約されたという。
田中氏は、2億円のトイレについて「デザイナーズ・トイレですよね。デザイナーズ・トイレといえば、有名なのは、東京で東京トイレット・プロジェクトというものがありまして、役所広司さんが主演された『PERFECT DAYS』というアカデミー賞にもノミネートされた映画のモチーフにもなっています」と指摘。「ただし、そこで登場するデザイナーズトイレというのは、日本財団がスポンサーで資金を出している。ですから、2億円のデザイナーズトイレが問題視されているのは、スポンサーがついているのではなくて、国民の税金が使われるというところ」と言い、「デザイナーズトイレ自体は、おそらく海外から来るインバウンドの人たちに対して極めて訴求力が高い大きなアトラクションになると思いますので、問題なのは財源。今からでもスポンサーをつけることが可能なアトラクションだと思うので、そういった施策をすればいいのではないかと思う」と提案していた。