TBS日曜劇場「アンチヒーロー」P語る「人の行き過ぎた善が度を過ぎている感じを受けた」一石投じる

2024年04月14日 07:15

芸能

TBS日曜劇場「アンチヒーロー」P語る「人の行き過ぎた善が度を過ぎている感じを受けた」一石投じる
TBS日曜劇場「アンチヒーロー」で主演する長谷川博己(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優長谷川博己(47)主演のTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(後9:00)が14日、スタートする。主人公は殺人犯をも無罪にしてしまうダークヒーローの弁護士。プロデューサーを務める飯田和孝氏に企画誕生のきっかけを聞いた。(望月清香、鈴木美香)
 本作は、“正義とは果たして何なのか?”“世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?”を問いかける。スピーディーな展開で、次々と常識を覆していく。

 企画が誕生したのは2020年。飯田氏は18年に父親を亡くしたといい、「集中治療室(ICU)に入っていた父親の容体が悪化したと電話があった。45分くらいの実家から病院へ車で向かう時に、法定速度40キロの農道でスピード違反で捕まった。父親の死に目に会えないかもしれない。振り払ってでも行きたいと思ったけど、”世の中のルール“上、それは悪いこと。そんな時に人はどうするのだろうと思いました」と、今作のスタートとなった1つの出来事を明かした。

 また、交通違反の取り締まりを行う白バイがドライバーの死角となる場所で待ち伏せしている場面に出くわした。「これって何なんだろうって思った。見える位置にいれば事故も防げるのに。本当の善って何なんだろうとモヤモヤしている中で、コロナになって〝マスク警察〟とかいろいろあった。病気になった人が、感染したことで責められるような騒ぎが続いて、人の行き過ぎた善が度を過ぎている感じを受けた。主人公は悪を行う。だけどそれが何かを変えるきっかけになる悪だったら、それは善なのではないか」と問題提起。コロナ禍で生まれた葛藤や疑問が、物語誕生のきっかけとなった。

 「この世の中で一番悪いことは殺人だと思っている。その一番悪いことを許す、救う、なかったことにする主人公を描けたら、何かを伝えるきっかけになるんじゃないかな」とアピール。司法の世界を舞台にした、前代未聞の作品だ。

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