「光る君へ」石山寺邂逅「源氏物語」後押し?まひろ&蜻蛉日記・道綱母 ネット作劇絶賛「ドラマチック」

2024年04月14日 20:45

芸能

「光る君へ」石山寺邂逅「源氏物語」後押し?まひろ&蜻蛉日記・道綱母 ネット作劇絶賛「ドラマチック」
大河ドラマ「光る君へ」第15話。「蜻蛉日記」の作者・藤原寧子(財前直見)は近江・石山寺でまひろと出会い…(C)NHK Photo By 提供写真
 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は14日、第15話が放送された。話題のシーンを振り返る。
 <※以下、ネタバレ有>

 「ふたりっ子」「セカンドバージン」「大恋愛~僕を忘れる君と」などを生んだ“ラブストーリーの名手”大石静氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ63作目。千年の時を超えるベストセラー「源氏物語」を紡いだ女流作家・紫式部の波乱の生涯を描く。大石氏は2006年「功名が辻」以来2回目の大河脚本。吉高は08年「篤姫」以来2回目の大河出演、初主演となる。

 第15話は「おごれる者たち」。藤原道隆(井浦新)は強引に藤原定子(高畑充希)を中宮(皇后とほぼ同格)にし、皇太后・藤原詮子(吉田羊)を内裏の外へと追いやった。2年後、一条天皇(塩野瑛久)は麗しく成長。道隆の独裁には拍車がかかっていた。藤原伊周(三浦翔平)らに身内びいきの人事を行い、定子のために公費を投じ始めたため、藤原道長(柄本佑)は兄のやり方に納得がいかない。一方のまひろ(吉高由里子)は、さわ(野村麻純)と近江の石山寺へと出掛ける。思いもよらぬ人物との出会いが…という展開。

 当時、石山詣は都の人々の間で流行。その人物とは、藤原寧子(財前直見)だった。藤原兼家(段田安則)の妾で、藤原道綱(上地雄輔)の母。兼家との日々をつづった「蜻蛉日記」の作者。まひろも幼少期から愛読していた。

 寧子は「それでも、殿との日々が、私の一生のすべてでございました。私は日記を書くことで、己の悲しみを救いました。あの方との日々を日記に書き記し、公にすることで、妾の痛みを癒やしたのでございます」――。

 まひろは月夜を見上げ「書くことで、己の悲しみを救った」(心の声)。滋賀・石山寺(大津市)は平安時代に紫式部本人も参拝し、「源氏物語」の構想を得たという伝承もある。また、藤原寧子は大津市の打出浜から船に乗り、石山寺に参詣したといわれる。今作はまひろが寧子と出会い「書くこと」を後押しされるというドラマオリジナルの巧みな作劇・展開となった。

 SNS上には「『書くことで、己の悲しみを救った』。また『源氏物語』への布石が!」「みんながまひろに道長との思い出を物語に書かせようとしてくる!石山寺で道綱の母上に会うというドラマチックな展開。でも実際に滞在していた日記が残っているから、バッタリ会っていてもおかしくないよね」「紫式部が石山寺で『源氏物語』の着想を得たという逸話と、藤原道綱母も石山寺を参拝したという逸話を合わせて、今回の話を作ったということかな?」などの声。反響を呼んだ。

 藤原寧子役の女優・財前直見はこの日、大津市生涯学習センターで行われたパブリックビューイング&トークショーに出席。「寧子はとにかく『兼家命』『道綱命』。その部分だけブレることがないように心掛けました。きっと道綱を甘やかしすぎて、何もかもお膳立てをしてあげていたんだろうなぁ、と。道綱と寧子が出てきたら、ふと笑える、そういう感じになったと思います」と述懐。

 「石山寺で寧子は、まひろとさわに出会います。まひろは早くにお母さんを亡くされていたので、どこか母の気持ち、私に娘がいたらという気持ちを台詞に込めて演じました。『蜻蛉日記』を書いた先輩として、あなたたちは幸せになりなさいよ、妾の人生とは切ないことなのだと諭すとても良いシーンになったと思います」と語った。

 次回は第16話「華の影」(4月21日)が放送される。

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