【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第14話 悪鬼の形相、憎悪の奇声…赤い月夜の狂気にのみ込まれた巨星

2024年04月14日 17:01

芸能

【光る君へ 大河絵(光る君絵)】第14話 悪鬼の形相、憎悪の奇声…赤い月夜の狂気にのみ込まれた巨星
イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「光る君へ」大河絵第14話 悪鬼の形相、憎悪の奇声、赤い月夜の狂気にのみ込まれた巨星 Photo By スポニチ
 女優の吉高由里子(35)が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(日曜後8・00)は14日、第15話が放送される。
 <※以下、ネタバレ有>

 先週の第14話は「星落ちてなお」。老いが迫る藤原兼家(段田安則)は3兄弟を集め、長兄・藤原道隆(井浦新)を後継者に指名。父のために花山天皇(本郷奏多)を裏切るなど“汚れ役”に徹してきた次兄・藤原道兼(玉置玲央)は納得いかず、激高してしまう。やがて兼家は逝去。跡を継いだ道隆が摂政になり、独裁を始める…という展開だった。

 永祚2年(990年)、兼家は息子たちに「出家いたす。望み通り関白になったが、明日それを辞し、髪を下ろす。わしの跡は…道隆、おまえが継げ」と伝えた。道兼は黙っていられない。「父上の今日あるは、わたくしの働きがあってこそ。何故、兄上に」「(立ち上がり)父上こそ、帝の父の円融院に毒を盛り、花山院の女御様とそのお子を呪詛し、その挙げ句、殺め奉った張本人ではないか!」

 自身を人殺しとののしり、大望を抱くなぞ許しがたいと、これまで尽くしてきた父に蔑んだ目で見られた道兼。我慢の限界に達し、狂気に満ちた表情で吐き捨てた。

 「この老いぼれが。とっとと死ね!」

 後継者を言い渡し、病床で妾の藤原寧子(やすこ、財前直見)と一人息子・藤原道綱(上地雄輔)と人生を自賛する兼家。

 「輝かしき日々であった」

 その裏では、源明子(瀧内公美)が兼家の扇を台に置き、呪詛。最後に奇声を上げると…。赤い月夜に、ついに兼家が絶命。家の繁栄のためには手段を選ばなかった男の最期を、石井さんが描いた。

 後を継いだ道隆の独裁は…第15話は「おごれる者たち」。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。清野菜名と松下奈緒がダブル主演を務めたテレビ朝日の昼帯ドラマ「トットちゃん!」(2017年10月期)劇中画を手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2023 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2023 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。スポニチアネックスでの大河絵連載は「鎌倉殿の13人」(2022年)、「どうする家康」(2023年)に続き3年目。

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