「THE SECOND」ラフ次元(1)「ネタ途中でネタ替えることも」変幻自在しゃべくり漫才真髄見せる
2024年05月16日 11:15
芸能
![「THE SECOND」ラフ次元(1)「ネタ途中でネタ替えることも」変幻自在しゃべくり漫才真髄見せる](/entertainment/news/2024/05/15/jpeg/20240515s00041000464000p_view.webp)
◆本番直前もおしゃべり!?SECONDスタッフ「練習しないの?」◆
―昨年は僅差でギャロップに敗れて、決勝に届きませんでした。今年の意気込みは相当だったのでは?
空道太郎「それが全然で(笑い)。普通にベスト出せたら結果も出るんじゃないのかな、くらいでした」
梅村賢太郎「いかにNGK(なんばグランド花月)でやってるような漫才ができるかということだけを考えていました。ネタもなんとなく決めてたけど、何かあったらいつでも替えられるし」
―え?そんな感覚なんですか。
空「決勝もたぶんそんな感じです。一応、番組にはネタの提出はしていますけど」
梅村「ハンジロウさん、金属バットが先にやるので、会場の雰囲気でこれかな、と思ったら替えると思います。2人で意見が違うということもないと思うので。話し始めてから相方が違うな、と思って替えても、あ、そっちね、となる可能性もありますね」
―そんな変幻自在!?
空「M―1に出てた頃はきっちり作ってたんです。でも、けっこう2人ともええ加減で(笑い)。そういうスタイルがあまり合わなくなってきて」
梅村「稽古もあんまりせんようになりました。テーマだけ決めるという感じで」
空「まったくしなくなった(笑い)」
梅村「笑ってもらえた箇所を集めて、あんときこうやったからこうしよかって、ちょっとずつ修正するんです。それで、でき上がったやつを舞台に出て、やる感じです」
空「それこそ、SECONDのスタッフさんがカメラ撮りながら“練習しないんですか?”って聞いてきましたから。出番の直前もまったく関係のない話をしてたので」
◆NGK共演で衝撃受けた海原やすよともこ&中川家◆
―そういうスタイル、考え方になってきたのは最近ですか?
梅村「前回のSECONDの後くらいから、NGK(なんばグランド花月)にけっこう出させてもらうようになったんです。基本、NGKではお客さんの“誰やねん、おまえら”の目から始まるんです。その人らを引き込まないとあかんのですが、その場合は自然な会話から始まって、だんだん入ってきてもらうというのが大事なんですよね」
空「師匠方の漫才を袖で見させてもらったこともすごく勉強になりました。特に、やすとも(海原やすよともこ)さんと中川家さんはエグい。普通にしゃべって笑かしたはるんで」
梅村「漫才は基本会話ですから。そのせいか、M―1的な漫才も自分の中に入ってこなくなったんですよね」
空「片方が急に、わけわからんことを言い出して、これ考えてきたからやらして、とか言われても、普通は“は?”ってなるじゃないですか。ぼくらは自然に、リアルに、という意識はしてますね」
梅村「SECONDが6分というのもいいんです。M―1は4分で、どうしても無理な設定になるんですが、ぼくらの呼吸の間は6分のほうがピッタリくるんです」
空「あとはいつもの舞台に立っているような感覚でやるだけですね」
梅村「その日の雰囲気、お客さんや審査員との相性とか、賞レースというのは運による部分もあると思うんです。幸い、SECONDファイナリストという称号はいただいたので、あとは川の流れに身を任せるような気持ちでやって、着いた場所がもっといいところだったら最高やな、という感じでやりたいですね」
◇梅村賢太郎(うめむら・けんたろう)1981(昭56)年11月14日生まれの42歳。奈良県生駒市出身。NSC(吉本総合芸能学院)で知り合った空道太郎と漫才コンビ「ラフ次元」を結成。ツッコミ担当。父は会社社長で、実家にはゴールデンレトリバーが22匹いたことがある。カナダに留学経験があり英語は堪能。英語の塾講師だった経験も。現在も不定期で教えている。起業するなど多才な漫才師。
◇空道太郎(そら・みちたろう)1983(昭58)年11月19日生まれの40歳。奈良県奈良市出身。ボケ担当。大学時代に「M―1グランプリ」で笑い飯を見て感動。親に内緒でお金を貯めて、大学在学中にNSC入りした。実家が近かったことから梅村とコンビを結成。22年にはオーディションで勝ち抜き「すべらない話」に出演。トーク力には定評がある。16年に結婚し一児の父になったが、3年間相方に告げず、今もネタにされている。