河内家菊水丸がキダ・タローさん追悼 「私は被害者」と言わせた名曲にまつわる思い出を明かす
2024年05月16日 18:17
芸能
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そのキダさんに「誰にも気づかれてなかったのに。私は被害者」と言われたのが「アホの坂田」の逸話。実はこの曲、キダさんの“作曲”ではなく、“借曲(しゃっきょく)”と言える。
オリックスからマリナーズへ移籍し、大活躍した現マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏(50)。菊水丸がある日、イチロー氏の試合のテレビ中継を見ていると、グランド整備の際に流れる曲に聞き覚えがあったという。
「あの“アホの坂田”のメロディーでした」と菊水丸。キダさんに会った時に問いただすと「あれは作曲でなく“借曲”だ」と弁明したそうだ。「びっくりしました。これまであまり公にはしてませんでしたがね」。1972年にリリースされた曲。その数年前にキダさんが米・大リーグを現地観戦し「曲をカバーして」誕生したのが「アホの坂田」。日本人選手の活躍で、それまで誰にも指摘されなかったことが明かされて、キダさんに「私は被害者」と言わせたのだ。
キダさんがオープニングなどでオマージュしたのは、メキシコ民謡「メキシカン・ハット・ダンス」だった。
珍品のコレクターでもある菊水丸。「アホの坂田」の作詞の竹本浩三さん、作曲、編曲のキダ・タローさんと、コメディNo.1の坂田利夫さん、前田五郎さんの4人のサインが入ったレコードジャケットは「1つしかない宝物」だ。他にもキダさんが作曲したCMソング「出前一丁」「日清焼きそば」のサイン入りパッケージと合わせて、自宅の地下資料室に飾られている。