円広志、キダ・タローさんをしのぶ 葬儀参列「ちょっとお痩せになっててね、これが結構男前でした」

2024年05月16日 14:06

芸能

円広志、キダ・タローさんをしのぶ 葬儀参列「ちょっとお痩せになっててね、これが結構男前でした」
レギュラー出演する生放送終了後、キダ・タロー氏への思いを語る円広志 Photo By スポニチ
 歌手でタレントの円広志(70)が16日、大阪市内で取材に応じ14日に亡くなった「浪花のモーツァルト」ことキダ・タロー氏(享年93)をしのんだ。
 近親者のみで行われた葬儀にも参列できたほど親密な関係で、約1年半ほど前からは円の個人事務所にも所属。安らかに眠るキダ氏について「ちょっとお痩せになっててね、これが結構男前でした。奥さんにも“えらい男前ですなあ”と話したら“そうでしょ?”って言うてはった」と関西人特有、ユーモアを交えながら回想した。葬儀ではキダ氏が作曲したポップなCMソングの数々流していたという。

 出会いは円が高校生1年の時。キダ氏が出演する深夜のラジオ番組「ABCヤングリクエスト」にアマチュア歌手が出演する人気コーナーがあり、円はよく出場していた。当時「君は才能あるけど、リズム感が悪い。メトロノームで練習しなさい」と言われたことが心に残っているといい「確かになあ、今でもリズム感悪いんです。ボク」などと話した。

 近年、直接会うことは少なかったそうだが、頻繁にメールをやりとりしていた。「僕が人間関係で悩んでいる長いメールを送ったんですわ。その返事が“あんまり人に近づき過ぎんこっちゃ”と。冷たく聞こえるようで深い言葉ですよ」とうなり、今も心に深く残っているという。

 「線香のにおいが嫌い」「老衰だけにはしてくれるな」と独特の美学があったといい「家族葬でも線香はなし。お別れの言葉で、死因も老衰なんでしょうけど“自然にお亡くなりになった”としてくれと前々から言ってましたね」と明かした。

 洋服はすべて美千代夫人のコーディネートだったと明かし「お子さんがいらっしゃらなかったからワンちゃんをかわいがっててね。ある日“飼い犬に手かまれた”と血だらけで来たんですよ。包帯もせんと服の手のところも血だらけ。それだけ自分は無頓着でした」。

 6月29日には箕面でコンサートを行うことになっており「キダ先生もお近くなんで“出てくださいよ”て頼んだら“ワシ、行くで”と引き受けてくれたんですけどね」と、その約束もかなわぬ夢に。「本当に残念。最後は縁あって事務所にも来て頂き光栄でした。本当にありがとうございました」としのんだ。

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