尾上右近「当たり役にしたい」6月2日開幕、通し狂言「東海道四谷怪談」安全成功祈願で意気込み

2024年05月16日 15:20

芸能

尾上右近「当たり役にしたい」6月2日開幕、通し狂言「東海道四谷怪談」安全成功祈願で意気込み
東京・四谷にある陽運寺を訪れた尾上右近 Photo By スポニチ
 歌舞伎俳優の尾上右近(31)が16日、東京・四谷にある陽運寺を訪れ、6月2日に福岡・博多座で開幕する博多座開場二十五周年記念「六月博多座大歌舞伎」夜の部に上演する通し狂言「東海道四谷怪談」の安全と成功を祈願した。演目に登場する「お岩」がまつられている同寺の本堂前で行った囲み取材で右近は「当たり役にしたい」と意気込んだ。
 「東海道四谷怪談」は1825(文政8)年初演された、四世鶴屋南北の怪談物の傑作。博多座では22年ぶりの上演で、怨霊となるお岩を右近が、尾上松也(39)が二枚目ながら冷血な伊右衛門を演じる。

 右近は幼少期に、18代目の中村勘三郎の「四谷怪談」を見たのが「人生初」といい「住職から、勘三郎おじさまがお岩様の像に手を合わせて、役のイメージを膨らませていたとうかがいました」と縁がつながっていることを感謝。お岩・小平・与茂七の3役を演じる右近は「早替えもあるので、勘九郎兄さんにこれから型を教えていただきます」と意欲を見せた。

 昨年映像作品でお岩の一部を演じた。扮装を見て「しっくりきたので、これはいつか演じてみたい」と思っていたそう。中村七之助(40)ら先輩からも「お岩様をやったほうがいい」とすすめられたと明かし「役者は役を選んでいるつもりが、実は役に選ばれているのかもしれないと改めて感じます。お岩様に選んでいただいた。身を投じて演じたい」と熱く語った。

 舞台は6月2日から17日まで上演される。

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