「本の居場所」にもっと人を…本がつなぐ出会いと物語 映画「本を綴る」10月5日から公開

2024年05月17日 00:00

芸能

「本の居場所」にもっと人を…本がつなぐ出会いと物語 映画「本を綴る」10月5日から公開
映画「本を綴る」の一場面。主演の矢柴俊博(左)とヒロイン役の遠藤久美子(C)ストラーユ Photo By 提供写真
 「本の居場所」となる街の書店や図書館、そして作家を応援しようと企画された映画「本を綴(つづ)る」(監督篠原哲雄)が10月5日の東京・新宿K’s cinema、京成ローザ(10)(千葉市)から順次全国で公開されることが決まった。
 東京都書店商業組合が2021年、8割も消えてしまった東京の本屋さんに「1人でも多くのお客様が足を運んでもらえるように!」と、「東京の本屋さん~街に本屋があるということ~」というYou Tubeチャンネルを開設。コンテンツの1つとして、本の思いをのせて人と人とを結ぶ物語を紡いだYou Tubeドラマ「本を贈る」が配信された。

 反響は大きく、製作サイドに「面白い本屋さんはまだまだたくさんある」との声が多く寄せられたことから、新たに映画の企画が始動。「本を贈る」の篠原監督と脚本を手掛けた千勝一凜(せんしょう・いちか)さんが再タッグを組み、製作が進んだ。

 主人公は、書けなくなったベストセラー作家の一ノ関哲弘。那須の森の中の本屋さんで、古書に挟まれていて届けられずにいた手紙を見つけ、その手紙を届けようと京都への旅に出る。物語は、旅先での一期一会の出会いや友人との再会によって刺激と温かさに触れ、書けなくなった原因と向き合っていく展開だ。

 栃木県の那須塩原市図書館みるる、京都の恵文館、香川県の移動図書館などでの出会いから、ロードムービーが組み立てられていった。主人公の一ノ関には矢柴俊博(52)、ヒロイン役に遠藤久美子(46)と宮本真希(46)、旧友役で長谷川朝晴(52)が出演。他に加藤久雅(59)、川岡大次郎(46)、石川恋(30)らが脇を固める。音楽はGENが担当し、ASKA(66)の「I feel so good」が主題歌に使われた。

 若者を中心に“本離れ”が指摘される中、You Tubeドラマ「本を贈る」に続くハートウォーミングな映画が書店に人を呼び込む一助となるか注目される。

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