若生智男さん死去 87歳 阪神などで通算121勝投手&3球団で日本S出場 引退後はコーチ歴任

2024年06月04日 05:15

野球

若生智男さん死去 87歳 阪神などで通算121勝投手&3球団で日本S出場 引退後はコーチ歴任
88年、阪神・野田(右)を指導する若生コーチ
 阪神などで投手として通算121勝を挙げ、多くの球団で長くコーチを務めた若生智男(わこう・ともお)さんが3日、肝臓がんのため千葉県船橋市の病院で死去した。宮城県仙台市出身。87歳だった。葬儀・告別式は8日午後1時15分から船橋市市場2の9の1、古谷式典船橋斎苑で。喪主は妻の美知子(みちこ)さん。
 東北高(宮城)から56年に毎日(現ロッテ)に入団し、大毎時代の60年に13勝を挙げて西本幸雄監督のもとでリーグ優勝に貢献。64年には小山正明と山内一弘の「世紀のトレード」に続くマイク・ソロムコとの交換トレードで阪神へ移籍して1年目にリーグ優勝。69年から3年連続2桁勝利を記録し、75年に移籍した広島でも球団のリーグ初優勝に貢献した。76年限りで現役引退。3球団での日本シリーズ出場は当時プロ野球初で、いまも最多タイ記録として残る。

 通算成績は628試合登板で121勝120敗2セーブ、防御率2・71。引退後は阪神やロッテ、横浜(現DeNA)などでコーチを歴任した。兄は仙台商監督や宮城県野球連盟会長を務めた若生久仁雄さん(05年他界)、弟は東北高でダルビッシュらを指導した若生正広さん(21年他界)。「若生3兄弟」として球界の発展に尽力した。

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