水原一平被告 問いかけに「イエッサー」 法廷内では視線を落とす一幕も 質問には基本「イエス」「ノー」

2024年06月05日 01:19

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水原一平被告 問いかけに「イエッサー」 法廷内では視線を落とす一幕も 質問には基本「イエス」「ノー」
カリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷した水原一平被告 (AP) Photo By AP
 ドジャースの大谷翔平投手(29)の口座から、違法スポーツ賭博の借金返済のため約1700万ドル(約26億5200万円)を盗んで不正送金したとして銀行詐欺などの罪に問われた元通訳、水原一平被告(39)が4日(日本時間5日)、罪状認否のためカリフォルニア州サンタアナの連邦地裁に出廷した。
 水原被告は紺のスーツに白いシャツ、黒の革靴で、ひげをそり落して出廷した。髪の色は前回と大きく変わらず茶色がかった黒色だったが、ところどころ白髪が目立っていた。

 入廷の際には、建物の外で米国ローカルテレビ局や日本のテレビ局など約20社が報道。デジタルカメラも含めると、約50台のカメラが水原被告を追った。100人が収容可能の傍聴席は、多数のメディアで埋まり、ほぼ満席となった。

 法廷内で水原被告はフリードマン弁護士とひそひそ話で打ち合わせをする一幕もあった。開廷の際には右手を挙げて宣誓し、名前を「イッペイ・ミズハラ」と名乗り、判事からの確認事項には「イエッサー」と言及。年齢には「サーティーナイン」と答えた。また、質問には基本的には「イエス」「ノー」だけで答えていた。そして、有罪を認めた。

 罪状認否は約50分間で終了。水原被告は検事から送金の事実や虚偽申告の事実などを読み上げられると、それまで判事を見ていた視線を落とし、聞き入った。

 前回5月14日(同15日)の罪状認否では手続き上の理由から形式的に無罪を主張したが、今回は銀行詐欺などの罪を認めた。

 今回の有罪答弁を受けて判決を言い渡す期日が決まる。判決の期日は数カ月後となる可能性が高い。水原被告は既に罪を認める司法取引に応じており、連邦地検が刑の軽減を申し入れる。刑期は最長で禁錮33年だが、連邦地検は司法取引に基づき、刑の軽減を申し入れる。

 連邦地検によると、水原被告は2021年11月ごろ~24年3月ごろ、違法スポーツ賭博で抱えた借金返済のため、大谷選手の口座から賭博の胴元側に不正に約1659万ドル(約25億9500万円)を送金した。大谷選手の口座から得た金を課税所得として報告しなかったとする虚偽の納税申告の罪にも問われている。

 同被告は4月12日、身柄を拘束されて裁判所に初出廷。大谷選手や胴元との接触禁止などの条件を受け入れ、同日保釈された。

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