「罰金取ってこい」中日・星野監督から命令されたエース ポケットパンパン12人分360万円 不運なのは

2024年06月04日 08:20

野球

「罰金取ってこい」中日・星野監督から命令されたエース ポケットパンパン12人分360万円 不運なのは
中日時代の山本昌(右)と星野監督 Photo By スポニチ
 元中日のエースで、通算219勝を挙げた野球評論家の山本昌氏(58)が、4日までに更新された東海テレビの公式YouTubeチャンネル「ドラHOTpress」に出演。現役時代の「罰金」話を振り返った。
 動画では中日で同僚だった山崎武司氏とテーマ「衝撃の罰金」についてトーク。「30年近く前の話」(山本昌氏)として両者が挙げたのは、中日・星野監督時代の裏話だ。お互いに「7桁」(百万円単位)の罰金はあったと告白したが、山本氏には忘れられない「罰金」エピソードがあった。

 当時、チームには「外国人選手の初球に打たれたら罰金」という戒めがあった。ところが、ある試合で「初球に決勝3ランを打たれた投手がいて」と山本氏が振り返った。

 当然、星野監督は激怒。「昌!連帯責任や!!(投手)全員から30万取ってこい!」と集金係を命じられた。

 運悪く、翌日からは東京遠征。「次の日に名古屋駅で、みんな俺のところに30万円持ってくんのよ。現金で」と山本氏は回想し「かばんも持っていなかったから、内ポケットに12人分の罰金を入れていた。もう、ポコポコ」と胸のあたりがはち切れんばかりに膨れ上がった。

 そのため「寝れもしないから、新幹線でずっと東京まで」と緊張しながら移動したという。

 しかし、かわいそうだった投手が1人いた。その投手は「僕、きょう上がってきて、まだ投げてないんですけど、僕も30万持って行った方がいいですか」と恐る恐る聞き、困った山本氏もとりあえず「持ってきてくれ」と徴収することに。これには山崎氏も「これほど理不尽な話はないっすね」と笑うしかなかった。

 ただ、後日「監督賞」などの形で罰金は還ってきたといい、山崎氏は「昔のよき思い出。今となっては恨みはない。その分、稼がせてもらいましたからね」と話し、山本氏も「恨みはないね。試合で使ってもらったから」と納得していた。

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