パドレスのマルカノ内野手が野球賭博の疑い ピート・ローズ以来の直接の懲戒処分の可能性

2024年06月04日 09:21

野球

パドレスのマルカノ内野手が野球賭博の疑い ピート・ローズ以来の直接の懲戒処分の可能性
トゥクピタ・マルカノ(AP) Photo By スポニチ
 パドレスのトゥクピタ・マルカノ内野手(24)が、昨シーズン、パイレーツ在籍時に同チームの試合に賭けていたことが発覚し、MLBが永久追放の処分を下す可能性があると、3日(日本時間4日)、スポーツ専門局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じている。
 MLB規則「21」には、所属チームの試合に賭けた選手は永久追放の処分を受けると明記されている。

 マルカノは昨年、膝前十字靭帯損傷で負傷者リストに入っており、賭けを行ったとされるのはその時期。ブックメーカーによって報告されリーグに通知された。関係者によると、他の4人のマイナーリーガーも賭博のために懲戒処分を受ける可能性がある。マイナーリーグの選手でも40人枠に入っていれば1年間の出場停止処分となる。

 米国でスポーツ賭博が広まる一方で、特に野球ではデリケートな問題になっている。4256安打のヒットキング、ピート・ローズは賭博で永久追放となり、1919年にはシカゴ・ホワイトソックスの選手たちが八百長に加担して、やはり永久追放となった。

 そして今年ドジャースの大谷翔平選手の元通訳、水原一平被告(銀行詐欺などの疑いで訴追)は、大谷から盗んだお金を賭博の借金返済に充てたことを認めている。

 ESPNのティシャ・トンプソン記者はMLBは同じ違法ブックメーカーと賭けをしていた元エンゼルスのデービッド・フレッチャーを引き続き調査していると報じている。

 マルカノのケースは、MLBとMLB選手会が最終的な懲戒処分について協議を続けているが、ローズ以来の野球賭博による直接の懲戒処分となる可能性がある。

 MLBとMLB選手会はコメントを控え、マルカノも代理人を通じてコメントを控えた。パドレスは声明で「当該選手が別の組織に所属していた時に発生した問題について、MLBによる調査が進行中であることを認識しています。調査が完了するまで、これ以上のコメントは控えます」と述べた。

 マルカノはベネズエラ出身。メジャーで3年間プレーし、通算149試合で打率・217、出塁率・269、長打率・320、5本塁打、7盗塁を記録している。

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