巨人・阿部監督“メークドラマ”幕開けの96年7・9広島戦以来の9者連続安打に「みんなやればできる」

2024年06月04日 21:40

野球

巨人・阿部監督“メークドラマ”幕開けの96年7・9広島戦以来の9者連続安打に「みんなやればできる」 — ＜巨・ロ＞ナインを迎える阿部監督（撮影・長久保　豊） Photo By スポニチ

【交流戦巨人18―2ロッテ（ 2024年6月4日東京D ）】巨人が歴史的猛打で、試合前まで交流戦単独首位だったロッテに大勝。セ・リーグ首位を堅持するとともに交流戦首位に浮上した。敗れたロッテは5位に転落している。3回には全て単打で9者連続安打の球団記録タイの猛攻。連続安打が止まった後も単打3本を重ね、セ・リーグ記録に並ぶ1イニング12安打で11点を叩き出した。投げては大量援護をもらった山崎伊織投手（25）が6回113球4安打5奪三振2失点の投球で今季5勝目（1敗）を挙げた。

　9者連続安打はセ・リーグタイ記録で、巨人では96年7月9日広島戦の2回に記録して以来28年ぶり2度目。10者連続は10年6月7日にロッテがヤクルト戦の7回、オリックスが広島戦の6回にそれぞれ記録。また、1イニング12安打は、1969年阪神のセ・リーグ記録へ55年ぶりに並んだ。プロ野球記録は92年西武の13。なお、巨人のイニング最多得点は72年6月23日ヤクルト戦の6回に記録した13点（セ・リーグタイ記録）。

　「メークドラマ」の始まりを告げた試合と言われている96年7月9日広島戦の2回に記録して以来球団2度目となる3回に9者連続安打について、阿部慎之助監督（45）は試合後「いやあ、もう本当にね…年に何回あるか分からないくらいの集中力を見せてくれましたね。見ていてね、凄かったですね。何とかみんながつなごうという意識が出た結果だと思います。」とニヤリ。連打が止まった後も3安打を重ね1イニングの球団記録「11」を超える12安打で11点を奪ったことに「いやあ、凄いなと思って。サインもなんもなかったですけど、とにかく凄いな、と」と語った。

　終わってみれば今季NPB最多安打に並ぶ23安打で18点大勝となったゲームを振り返り「みんなやればできるんでね。少しでも継続できるようにね」と活気にあふれてきた打線に今後も期待を込めた。

　また、川相コーチは96年の9者連続安打中に満塁弾を放ったことを「連打が続くなーっと思って見ていました。まさか1996年の連打記録に並ぶとは。当時の満塁本塁打を思い出しましたよ。連打連打～（リンダリンダ～）」と笑顔で当時を振り返りながらジョークを飛ばしていた。