松原耕二氏 政倫審の与野党攻防「真相究明のためというより、国会対策の駆け引きの材料と化している」

2024年02月25日 14:51

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松原耕二氏 政倫審の与野党攻防「真相究明のためというより、国会対策の駆け引きの材料と化している」
東京・赤坂のTBS社屋 Photo By スポニチ
 TBSの松原耕二キャスターが25日、TBS系「サンデーモーニング」(日曜前8・00)に出演。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた衆院政治倫理審査会について言及した。
 2018年からの5年間で、収支報告書への不記載があったり正確に記載していなかったりした現職の国会議員は82人で、その額は合わせて5億7949万円。今回、政倫審に出席を申し出た自民議員は、解散を宣言した安倍派の松野博一前官房長官(衆院千葉3区、不記載額1051万円)、高木毅前国対委員長(衆院福井2区、同1019万円)、西村康稔前経済産業相(衆院兵庫9区、同100万円)の事務総長経験者3氏、座長を務めた塩谷立元文部科学相(衆院静岡2区、同234万円)、同様に解散方針を決めた二階派の武田良太事務総長(衆院福岡11区、同1926万円)の計5人。野党が要求していた安倍派の萩生田光一前政調会長(衆院東京24区、同2728万円)、二階派領袖の二階俊博元幹事長(衆院和歌山3区、同3526万円)の名前はないものの、28、29両日の政倫審開催が固まっている。

 現在、自民党は非公開での実施を主張し、野党は弁明の機会を隠す対応だとして、公開を要求している。過去の政倫審を振り返ると、潔白を主張し「幕引き」を図る舞台に利用された側面もあり、偽証罪にも問える証人喚問を求める声も上がっている。

 松原氏は、自民党が非公開を主張していることに「疑惑のある議員を同じ議員が審査するんですよね。それで非公開でどんな意味があるんだろう。やる意味があるのか」と疑問を投げかけ、「今回、審理する委員の中にも裏金をもらっている人がいる。つまり、本来、審査される側の人間(審査)がする側に回っているという、これもいかがなものかという感じがする」と指摘した。

 そして、「どう考えても事務総長経験者縛りにしているように見えるんですが、やっぱり二階さんを出したくないと。外したいということで事務総長経験者縛りということに恐らくルールづくりをしたのでは、とみられている」と言い、「ですから、公の場で自民党が自ら率先して信頼回復すべきなのに、野党が要求し、それに対して自民党が小出しに小出しに要求を少しずつ飲む形にしている。要するに真相究明のためというよりは、国会の通過儀礼というか、国会対策の与野党の駆け引きの材料と化してしまっている。ものすごく違和感がある。どう見ても今のやり方というのは、自民党が予算通過まで持っていって、その後は頑なになるかも知れない。つまり、時間をかけて熱が冷めるのを待っているんじゃないかと思わざるを得ないですよね」と自身の見解を述べた。

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