プーチン政権が見据える“もう一つ”の大統領選 専門家が指摘「トランプさんが大統領になれば…」

2024年02月25日 15:12

芸能

 ロシア政治を専門とする筑波大の中村逸郎名誉教授が、25日配信のABEMA「ABEMA的ニュースショー」(日曜正午)にVTR出演し、プーチン政権の行く末を占った。
 反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が16日、北極圏にあるロシアの刑務所で急死した。ロシア当局は、ナワリヌイ氏は刑務所内で散歩後、意識を失って急死したと発表している。しかし、中村氏は「プーチン政権によって暗殺された可能性が非常に高い。現場の刑務官の判断だとは思えない。おそらくプーチン政権の中枢、プーチン氏自身も関わったナワリヌイさんの死ではないかと思っています」と見解を示した。

 中村氏は14年、刑務所があるシベリアの村を訪問したことがあるという。「私が行った時にはマイナス45度だった」と明かし、「鼻のてっぺんが真っ白になって、同行してくれた人たちが“血流を回復させるんだ”と鼻をたたいてくれたんですけど、その時の痛さ、気絶しそうなくらい痛かった」と回想。その経験を踏まえ、ナワリヌイ氏の死について「当局は散歩と言っていますけど、懲罰房に行ったり来たりしているようなんですね。一発ぶん殴られて痛さのあまり、気絶して倒れてしまった。そのまま放置されたのではと私は疑っています」と推測した。

 24日でウクライナ侵攻からちょうど2年。来月17日には、ロシアで大統領選が行われ、プーチン氏の5選が確実視されている。選挙とナワリヌイ氏の死の因果関係について、中村氏は「プーチン大統領も実は事前に指示していたんではないかと思っています。3月に大統領選挙があります。反体制派に断固とした措置で臨む姿勢を見せたわけなんですね」と分析した。

 プーチン氏がその先に見据えるのは、米大統領選だという。「今彼が考えているのは、アメリカで大統領選挙があります。それまで何とか戦争を延ばしていく。トランプさんが大統領になれば、トランプさんと交渉して、ロシア軍をウクライナから撤退させる、その見返りにアメリカがロシアに課している経済制裁を全面解除と」と、プーチン政権のもくろみを指摘した。

おすすめテーマ

2024年02月25日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム