【甲子園】仙台育英・須江監督「人生は敗者復活戦です」前向く準V 慶応に拍手「ただただ強かった。完敗」

2023年08月23日 17:22

野球

【甲子園】仙台育英・須江監督「人生は敗者復活戦です」前向く準V 慶応に拍手「ただただ強かった。完敗」
<仙台育英・慶応> 慶応・森林監督の優勝インタビューに拍手を送る仙台育英・須江監督 (撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   仙台育英2―8慶応 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 大会最終日の決勝が行われ、連覇に挑む仙台育英(宮城)と、1916年以来107年ぶり2度目の優勝を目指す慶応(神奈川)が対戦。仙台育英は2―8で敗れ、史上7校目の夏連覇はならなかった。
 3点を追う2回1死二、三塁から7番・住石の二ゴロの間で1点を返した。さらに3回2死二、三塁から暴投で1点差と迫った。しかし、3回以降は追加点を奪えなかった

 投げては先発の153キロ右腕・湯田統真(3年)が初回に先頭打者弾を許すなど3失点。3回は満塁のピンチを招いたが無失点。4回も走者を背負いながら0でしのいだ。5回からエース右腕・高橋煌稀(3年)にリレー。しかし、2死一塁から適時打や失策などで打者一巡5失点を喫してリードを広げられた。高橋は3回5失点でマウンドを降り、3番手の田中にリレーした。

 予想された慶応の大声援は、銀傘下にいるテレビ中継の実況アナウンサーや解説者も声を張り上げるほどの大音量。須江航監督も青いメガホンを終始手にしてグラウンドに指示を送った。

 5回には慶応の1番・丸田が放った左中間への飛球に、左翼・鈴木、中堅・橋本がともに落下点に入り激突。連携の声がかき消される中、痛い適時失策となった。

 9回、今大会5試合11安打で夏の通算安打歴代4位に立った1番・橋本が打席に立ったが左邪飛。今大会注目のヒットメーカーも無安打に抑えられ、最後の打者となった。涙が止まらないナインに球場中から大きな拍手がおくられた。

 須江航監督は慶応の優勝インタビュー前に敵将へ拍手をおくり「慶応がただただ強かった。完敗です。選手たちも最高のプレーをしてくれた。点差は開いたけれど、今まで以上の最高のベストゲームだった。2年間で頂点、そしてあと1つの悔しさ共に味わうことができた。人生は敗者復活戦です。この経験を次に生かします」とサバサバとした笑顔。「2年続けてこの決勝の舞台に連れてきてくれた3年生に対して感謝を伝えたい」と述べた。

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