広島・九里「いかせてください」志願9回続投し完封7勝 今季最多128球熱投実った 

2023年08月23日 06:10

野球

広島・九里「いかせてください」志願9回続投し完封7勝 今季最多128球熱投実った 
<D・広>7勝目を挙げ笑顔の九里(撮影・島崎忠彦) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5―0DeNA ( 2023年8月22日    横浜 )】 志願して上がった9回のマウンド。広島・九里は最後の打者・戸柱を146キロ直球で三邪飛に仕留めると、両腕を大きく突き上げた。「もう、やっと勝てたなという感じです」。今季最多128球を投げて7安打に抑え、今季3度目の完封勝利。6月30日のヤクルト戦以来53日ぶりの白星となる7勝目に、安どの笑みがこぼれた。
 「勝てなかった2カ月、チームに迷惑をかけるような投球をしていた。とにかく今日は勝ちたいと思ってマウンドに上がりました」

 中5日の先発で大事な6連戦の初戦を任され、気合十分で臨んだ。「間隔短くなるのはきつい、とかいうのは僕はない」。初回に4点の援護をもらうと、初回と2回、先頭打者に安打を許しながらもピンチを封じ、リズムに乗った。ベテラン会沢とのバッテリーは今季初めて。「試合中も話をしながらいろんなボールを使ってリードしてくれた」と多彩な変化球を駆使した。4番・牧は第1打席はスライダーで遊ゴロ、第2打席は直球で二飛。全4打席で鈍い当たりの中前打1本に抑え、強力打線を分断した。

 8回の攻撃中にベンチで新井監督から「(9回)どうする?」と問われ、「点を取られたら代えてもらっていいので、いかせてください」と応じた。きっちり最後も締め、矢崎、ターリーが離脱中の救援陣を休ませた。シーズン3完封は09年の大竹寛以来、球団14年ぶり。新井監督は「どうせ“いきます”と言うだろうなと思ったけど、確認ね」と笑い、「タフさ頑丈さが売り。週頭で最高のピッチングをしてくれて、ブルペンを助けてくれた」とねぎらった。

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