【甲子園】慶応・大村主将「野球は楽しいんだぞ」を「日本一で少しでも証明できた」Vに胸張る

2023年08月23日 19:40

野球

【甲子園】慶応・大村主将「野球は楽しいんだぞ」を「日本一で少しでも証明できた」Vに胸張る
<第105回全国高校野球選手権記念大会 閉会式> 優勝旗を受け取り、笑顔の慶応・大村主将 (撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   慶応8-2仙台育英 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 決勝が行われ、慶応(神奈川)が連覇を目指した仙台育英(宮城)を下し、1916年以来107年ぶり2度目の優勝を飾った。大村昊澄主将(3年)は、世紀をまたいで深紅の優勝旗を手にした。
 大村は「日本一を目標に掲げてきて“高校野球を変える”とか、散々大きなことを言ってきて、いろんな人に鼻で笑われたりとか、いろんなことを言われてきたんですけど、一瞬たりとも諦めることはなかった。諦めなければ夢は叶うんだなと。身をもって証明できたのではないかと思う」と全国制覇にしみじみ。「“日本一になる”と言って、センバツで負けて、関東大会でも結果を残せなくて…。最後の最後で勝ちきれないチームの弱さがあって。弱いチームに批判が集まるのはもちろんですし、勝てないのに大きいことばかり言っていたら、“行動と発言が伴ってないじゃん”と言われたこともありましたけど、最後、結果と言っていることが一致したので良かったです」と有言実行できたとした。

 107年ぶりと歴史を動かしたことに「自分たちが歴史を変えると。新しい時代を作ると。そこを決意して始まったチームなので、有言実行できたんじゃないかなと思います」と胸を張った。

 「エンジョイベースボール」を掲げ、野球を楽しむことを貫いた。「慶応の野球がまず日本一になる。正しいって勝つことで証明することが1番。見てもらった通り野球を心から楽しむ。自分たちの野球を見てくれている人が慶応の野球って素晴らしいな、かっこいいな、野球やりたいなって思ってもらえる野球をすることが自分たちのこだわりであり目標。勝たなきゃ正しさは証明されないので、勝って日本一という結果を残すことで少しでも正しさを証明できたんじゃないかと思います」と誇る。

 野球を楽しむことや自由なスタイルなど、これまでの高校野球の常識を覆し頂点に立った。「一番は野球は楽しいんだぞという野球の本質をもう一回表現できた。最近は指導者とか、いろんな人に上から言われて、言われたままにやって、楽しそうにやらない、しんどそうにやる高校球児が目立って、それが正義だと見られていたと思っていて、自分もそうですし。森林さんもそう感じてと思う。じゃなくて、心の底から野球は楽しいんだぞと。そういう原動力から出たプレーとか、行動が最後は一番強いんだそというのを証明したかった」と大村。「プレー中、どんなに厳しくて辛い時でも笑顔を絶やさずにみんなで“楽しいね”って声かけて、最後は日本一まで登り詰めた。そこは変えられた常識の一つ」と語った。

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