【甲子園】慶応の2年生エース・小宅「楽しむことを広められた」連覇へ「まずは神奈川を制す」

2023年08月23日 18:52

野球

【甲子園】慶応の2年生エース・小宅「楽しむことを広められた」連覇へ「まずは神奈川を制す」
<仙台育英・慶応> 優勝を決め喜ぶ小宅(中)ら慶応ナイン(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会最終日・決勝   慶応8-2仙台育英 ( 2023年8月23日    甲子園 )】 決勝が行われ、慶応(神奈川)が連覇を目指した仙台育英(宮城)を下し、1916年以来107年ぶり2度目の優勝を飾り、世紀をまたいで深紅の優勝旗を手にした。エース・小宅雅己(2年)は8-2とリードを広げた直後の5回から登板し5回を4安打無失点。優勝投手に輝いた。
 9回2死二塁、最後の打者・橋本航河を左邪飛に打ち取ると、人差し指を突き上げ、捕手・渡辺憩と抱き合った。「慶応日本一という目標でやってきて、それが叶って嬉しい。打ち取る前に“みんなとやってきて楽しかったなあ”という思いが駆け巡って、“楽しかったなあ”と思いながら投げていました」と振り返り、神奈川大会決勝も最後のマウンドは松井が立っていたこともあり「自分はこのチームで“胴上げ投手”に1回もなってなくて、なれてよかったです」と目尻を下げた。日本一の景色は「“最高”というのが似合うかな」と照れ笑いした。

 中学時代に日本一に輝き、多くの学校から勧誘がありながらも自由なスタイルの慶応に憧れ、入学。「エンジョイ・ベースボールが一番大事だと改めて思った。好きなことをやるので、楽しくやらないと。楽しむということを、慶応が日本一になることで広められたのでは」と胸を張る。慶応は髪型も“脱丸刈り”で自由なため、マウンドでサラサラな髪の毛をかきあげる仕草も注目を集めた。「そういうのも慶応のいいところだと思うので、注目されるのはうれしい」と笑う。

 来年は最上級生として「連覇」を目指す戦いが始まる。「すぐに新チームが始まる。慶応日本一という経験は大きいので、みんなに還元したい。少しでもみんなの意識が高くなれば。春も夏も神奈川は出るのが難しいので、まずは神奈川を制すために練習を頑張りたい」と意気込んだ。
 

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