巨人5割復帰!3位・DeNAに0.5差 丸、8回に同点12号、続くブリのV弾呼んだ!

2023年08月23日 05:30

野球

巨人5割復帰!3位・DeNAに0.5差 丸、8回に同点12号、続くブリのV弾呼んだ!
<巨・ヤ>8回、同点ソロを放つ丸(撮影・尾崎 有希)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人8―4ヤクルト ( 2023年8月22日    東京D )】 巨人の丸佳浩外野手(34)が22日、ヤクルト戦で1点を追う8回1死で右翼席に同点の12号ソロ。ベテランの一発で勢いに乗った打線は一挙5得点で逆転勝利を決めた。連敗を2で止めたチームは、3位のDeNAと0・5ゲーム差に接近。逆転優勝は厳しい状況だが、CS圏内の3位を目指して一丸で白星を重ねていく。
 1点を追う8回1死。試合を決する重要な局面でも百戦錬磨の丸の心は乱れない。「追い込まれるまでは、強く振ろう」。カウント0―1から清水の127キロフォークをすくい上げた。最後は右手一本。右翼席へ向け、白球は高々と舞い上がった。値千金の12号同点ソロ。ナインと恒例の「丸ポーズ」で喜びを分かち合った。

 打率・235と極度の不振で前半戦が終わると、出場選手登録を抹消された。炎天下のジャイアンツ球場で若手と交じり、自分のスイングを見つめ直した。7月下旬に戦列復帰も、そのわずか1週間後に今度は左膝に細菌が入り込む蜂窩(ほうか)織炎を患い、一時は歩行が困難になるほどの痛みを抱えた。再び2軍で調整。1軍に復帰後も試合前の時点で9打数1安打。原監督からは調子の上がらない同学年の中田翔らとともに「なかなかベテラン勢がピリッとしない。本来そこが引っ張って、中堅がいて若手がいるのが理想。経験と給料は重いよ」と厳しい言葉も飛んだ。

 そんなベテランの苦しむ姿を知る同僚たちも奮起し、丸に続いてブリンソンが2者連続の決勝弾を放つなど一挙5得点。連敗を2で止め、勝率5割に復帰した原監督は、導火線に火を付けた丸について「少々、ストレスがたまっていたでしょうし、チームにとっても大きなホームランでした」と高く評価した。

 きょう23日は夏の甲子園大会の決勝が行われる。自身は千葉経大付時代、2年夏から2季連続で甲子園出場。今でも練習の合間など、時間がある際には甲子園の中継に目がくぎ付け。「僕らの時より、今の方が全然レベルが高い。凄いプレーだったり、凄い打球が多いので“凄いなあ”“いいなあ”と思って見ています」と感心しきりだ。

 今日も勝利すれば8月7日以来、16日ぶりにCS出場圏内の3位に浮上する可能性もある。「今はどちらかといったら不利な立場。この勢いに乗って明日もね」。順位争いが激しさを増す中で、丸の打棒が輝きを取り戻しつつある。(花里 雄太)

 ▽丸と甲子園 千葉経大付では2年夏、3年春に2季連続で甲子園出場=写真。2年夏は「3番・右翼」に座り、八重山商工・大嶺祐太(元ロッテ)から安打を放つも延長10回の末に1回戦敗退。3年春はエースとして出場し、中京との1回戦は完投勝利。2回戦で藤村大介(元巨人)を擁する熊本工に延長12回の末敗れた。高校通算49本塁打ながら、甲子園でのアーチはなかった。

おすすめテーマ

2023年08月23日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム