【虎番リポート】才木の進化を促進した大谷の一発 次こそフォークで三振を

2023年10月03日 05:15

野球

【虎番リポート】才木の進化を促進した大谷の一発 次こそフォークで三振を
3月6日、侍ジャパンとの強化試合で大谷に3ランを打たれた才木
 エンゼルス・大谷翔平の日本選手初となる本塁打王が確定したこの日、報道陣から水を向けられた才木は「もうあれから7カ月ぐらいか、結構早いなという感じ」と口にした。
 右腕は、先発した3月の侍ジャパンとの強化試合で大谷と対戦。1打席目は空振り三振に仕留めた。だが2度目の対戦では低めを突いたフォークで左膝を地面に着かせながらも…右手一本でバックスクリーンに放り込まれた。「パワーとかスピード…僕が今まで感じたことのないものを対戦してすごく感じた。自分の中でやっていかないといけないことを深掘りできた」。あの一打が才木の進化を促進した。肌で感じた世界レベルのすごみを血肉に変え、リーグ戦は8勝5敗、防御率1・87で優勝に貢献した。

 興味がわき、あえて聞いてみた。「今の才木くんなら、どう抑える?」。その質問に右腕は間髪入れず「真っすぐで押してファウルを取って、打たれたフォークで三振取ることに僕はこだわるかな」と返してきた。「打たれたボールで抑えたいというのは、やっぱりありますね。フォークはやっぱり自信のあるボールなんで。それを打たれたら“次見とけよ…!”みたいな感じで行く(笑い)」。やられたら、やり返す。投手としての矜持(きょうじ)、そして負けず嫌いの男の性(さが)があふれ出る返答に、才木らしさが詰まっていた。

 己のスタイルを、もちろんポストシーズンでも貫くつもりだ。1日の広島戦では延長戦に備えて中継ぎ待機した背番号35は、「ポストシーズンでは先発すると思っている。言われたところでしっかりできるように」と言葉に決意を込めた。(阪井 日向)

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