栗山氏 本塁打王に輝いたエンゼルス・大谷にメッセージ 苦しいことを「乗り越えていくのが翔平」

2023年10月03日 02:30

野球

栗山氏 本塁打王に輝いたエンゼルス・大谷にメッセージ 苦しいことを「乗り越えていくのが翔平」
WBC優勝を決め大谷(16)と抱き合う栗山監督(撮影・光山 貴大) Photo By スポニチ
 【エンゼルス・大谷 日本選手初本塁打王 】 3月のWBCで侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹氏(62)が2日、日本選手初の本塁打王に輝いたエンゼルス・大谷翔平投手(29)に祝福のメッセージを送った。日本ハム監督時代の愛弟子であり、WBCでは二刀流でフル回転させて世界一を奪回。「世界一の選手」という究極の目標へ突き進む大谷の快挙を喜び、さらなる進化に大きな期待を寄せた。
 世界一の選手という目標に、また一歩近づいた。大谷と出会ってから12年。栗山氏には日本選手初の本塁打王というタイトルより、着実に歩みを進める姿がうれしかった。

 「世界一の選手になることを誓ってメジャーリーグへ挑戦し、それを一つ一つクリアしながら歩み続けています。これは本当にうれしいことです。多くの子供たちに夢と希望を与え、道を示してくれたと思います」

 キャスター時代の11年に高校野球の取材で花巻東(岩手)の大谷に出会った。その年の夏の甲子園。帝京(東東京)との1回戦だった。150キロを計測した投球以上に、左翼フェンス直撃の二塁打を放った打撃をネット裏で見て「投と打、両方でいける」と確信。日本ハム監督となった12年ドラフトで1位指名し、二刀流での育成と将来のメジャー挑戦を約束した。「誰も行ったことのない道を行こう」。当時かけた言葉は、そのまま大谷が進む道となった。

 かつては大谷の資質について「打撃の方が凄い」と話していた。今季途中には「打球スピードがなくても本塁打にできている」と評価し、本人も分かっているから打率も上がると分析していた。そして本塁打王という快挙は、多くの日本の子供たちへの道しるべにもなったとした。

 3月のWBC。侍ジャパンの監督として投打の中心として起用する中、大きな成長が伝わってきた。右肘を手術し、来季は投手としてはリハビリ、打者に専念する。それでも、栗山氏は信じている。「これからもいろいろと苦しいことが待ち受けているでしょうが、それを乗り越えていくのが翔平。さらに力強く突き進んでいくその先で見せてくれる景色を楽しみにしてます」

 その景色こそ、究極の目標「世界一の選手」に他ならない。 (秋村 誠人)

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