阪神戦力外の北條「予想はしていた。チームの日本一を応援したい」虎最後の打席は鳴尾浜で本塁打

2023年10月03日 16:01

野球

阪神戦力外の北條「予想はしていた。チームの日本一を応援したい」虎最後の打席は鳴尾浜で本塁打
戦力外通告後、鳴尾浜球場を訪れた阪神・北條(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 阪神から戦力外通告を受けた北條史也内野手(29)が3日、甲子園で報道陣に対応した。「ちょっと予想はしていた。お世話になった球団には感謝している」と語り、現役続行の意思を口にした。
 12年ドラフトで1位・藤浪=オリオールズ=に続く2位指名で入団。勝負強い打撃と決して勝負を諦めないプレーでファンを沸かせてきた。金本監督時代の16年に初の開幕1軍を果たし、同年4月3日のDeNA戦でプロ初安打となる左本塁打を放った。「チャンスをもらいながら、開幕スタメンの年に全然ダメだったっていうのが、悔いというか、悔しいというか。あとはまあケガが、まあ、ちょっと多かったっていうところですね」とタテジマ人生を振り返った。

 今季は1軍昇格を果たせず、2軍では78試合に出場して、打率・234、2本塁打、19打点。ウエスタン・リーグ最終戦となった1日の広島戦(鳴尾浜)では8回無死から左翼へソロ本塁打を放ち、阪神最後の打席で意地を見せた。「最後の打席になるかなって、若干思いながら。まあ集中して、その中で打てたんで、良かったです」とスタンドからの拍手を胸に刻んだ。

 同期の藤浪にも報告を済ませ、甲子園のクラブハウスではチームメートとも握手を交わした。「みんな、日本一に向けてやるんで。それはしっかり応援しようと思っています」と明るくベンチを盛り上げた北條らしく、阪神にエールを送った。

 ――球団からの話は。
「まあ、構想外っていうことで、来季の。っていう話です、はい」

 ――率直な気持ちは。
「ちょっとは予想はしてたんで。そこまで頭真っ白っていうことではないんで。でも、11年お世話になって、球団には感謝しています」

 ――11年で1番、印象に残ってる思い出は。
 「そうですね…。まあ1年1年、何かしらありますけど。1番…そうっすね。初ヒット、初ホームランですかね。まあ1番はちょっと決めづらいですけど。印象は強いです」

 ――仲の良いチームメートがすごく多かった。チームメートとの関係は。
 「そうですね。先輩も後輩も、仲良くさせてもらったんで。そういう寂しさは、ありますけど。いつかはそういう、辞める時が来るんで。まだ29歳なんで。まあ次の人生は、まだどうなるかわかんないですけど。そっちの方が長いし。今はそう切り替えて。そういう気持ちです。はい」

 ――現時点では今後も野球は続ける。
 「まあ、今のところは、はい。現役は希望ですけど、今のところは」

 ――トライアウトも視野にする。
 「今のところまだ、ちゃんとは決めてないんで。なんとも言えないですけど。まあ一応、現役希望の、はい。今のところはそうです」

 ――悔いが残るとすれば。
 「チャンスをもらいながら、開幕スタメンの年に全然ダメだったっていうのが、悔いというか、悔しいというか。あとはまあケガが、まあ、ちょっと多かったっていうところですね」

 ――その中でもファンの応援を感じながらのプレーだった。
 「そうですね。コロナ前までは、本当そこまで、ありがたみというか、まあ多少は感じてましたけど。コロナ開けてから、よりそういう思いを感じて。今年に関しても、大勢のファンの方、僕のタオルを持って来てくれた人とかを見て頑張ってこれたので。感謝しています」

 ――最終戦でもホームラン。
 「最後の打席になるかなって、若干思いながら。まあ集中して、その中で打てたんで、良かったです」

 ――狙っていたか。
 「狙うというか、まあホームランが打てたらいいなっていうのはありましたけど。まず集中して、悔いのないようにスイングしようと思ってました」

 ――そのときの拍手は嬉しかった。
 「そんな自分の中で、あまり聞こえなかったんであれですけど。打てたということに関して、ちょっとうれしかったんで。周りの声っていうのは、あまり聞こえなかったですけど。まあ、いつもそういう歓声をもらってたので。はい、感謝してます」

 ――クラブハウスで仲間とはどういう話を。
 「1人1人握手して。まあ、ありがとうって言って。向こうからも、感謝という気持ち的な感じで言われたし。まあでも、まだまだみんな、日本一に向けてやるんで。それはしっかり応援しようと思っています」

 ――藤浪投手には。
 「昨日の夜ぐらいに連絡して。はい。僕もあいつに刺激を受けて、頑張ってきたけど、まあダメだったっていう話と。ポストシーズン頑張ってっていうのは伝えました」

 ――電話?
 「いや、ラインで。ちょっと時差があまり分からなかったので」

 ――返事は
 「返事は、多分夜中帰ってきてて。僕、朝見たんで。そこから、返事の内容はなんやったっけ。まあ連絡ありがとうっていうのと。まあ返してないんで、ちょっとまだ」

 ――今後については周りとは相談している。
 「いや、まだ、これからなんで。今、自分の中では今のところは現役希望ですけど。まあここから相談しながら。家族もいるんで。そこから決めたいなと思います」

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