オリックス・山本由伸「今日やりましょう」大先輩の偉業達成へ花添えた気合の投球で3年連続投手4冠確実

2023年10月03日 05:45

野球

オリックス・山本由伸「今日やりましょう」大先輩の偉業達成へ花添えた気合の投球で3年連続投手4冠確実
<オ・日>250セーブを達成し最多勝を決めた山本(左)と記念ボードを手にする平野佳(撮影・後藤 正志) Photo By スポニチ
 【パ・リーグ   オリックス3ー0日本ハム ( 2023年10月2日    京セラD )】 オリックス・山本が、球界史上初の3年連続投手4冠を確実にした。7回3安打無失点、11奪三振の快投で16勝目。各球団の残り試合がわずかな中、防御率1・21、勝率・727、そして169奪三振も2位以下を突き放し、今季も主要タイトル総ナメとなることが決定的だ。
 「やっぱり終わった時点で1番にいるというのは、すごくいいことだと思いますし、自信にもなると思う」

 抜かれる可能性がわずかにあったのが奪三振数だったが、初回1死三塁から田宮、郡司を連続空振り三振に仕留めるなど要所で見事な三振斬り。狙い通りの今季4度目の2桁奪三振だった。ここ9試合で実に8度目の自責点0で、防御率は1・21。試合前時点でパ・リーグでは56年の西鉄・稲尾和久の1・06に次ぐ歴代2位の数値だったが、それを、さらに良化させた。

 試合前には平野佳に「今日(250セーブを)やりましょうね」と声をかけた。「技術はもちろんですけど、人間的にもすごくみんなに尊敬されている。京セラで決めているところが見たいなと思ったのと、ちょうど僕の登板だったんで、同じ試合だったらうれしいなと」。山本―山岡―平野佳という豪華リレーで、見事に大先輩の偉業に花を添えた。

 これでレギュラーシーズンは投げ納めが濃厚。この日もメジャー6球団、9人が熱視線を送ったが、次はポストシーズンで絶対エースの使命を果たす。(山添 晴治)

 ○…山本(オ)が7回無失点で16勝目(6敗)。21年18勝5敗、22年15勝5敗に続く3年連続貯金10以上は、07~09年にダルビッシュ有(日)が10→12→10で達成して以来14年ぶりでオリックスでは初。防御率は試合前の1・26から1・21まで良くなり、パ・リーグでは56年稲尾和久(西鉄)の1・06に次ぐ2位の好成績だ。

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