井端ジャパンのエースや!! 阪神・村上をリストアップ 森下、佐藤輝、伊藤将も

2023年10月03日 04:00

野球

井端ジャパンのエースや!! 阪神・村上をリストアップ 森下、佐藤輝、伊藤将も
<阪神投手指名練習>キャッチボールを行う村上(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 セ・リーグの最優秀防御率タイトルを確定させている阪神・村上頌樹投手(25)が、11月16~19日に東京ドームで開催される「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」の侍ジャパン候補にリストアップされていることが2日、分かった。近日中に就任が発表される井端弘和新監督(48)の初陣で、エース格として期待される。また、森下翔太外野手(23)、佐藤輝明内野手(24)、伊藤将司投手(27)がリストに入っていることも判明した。
 村上のサクセスストーリーは、ポストシーズンが終わっても続きがありそうだ。11月の侍ジャパンにリストアップされていることが球界関係者への取材で判明。昨季までのプロ2年間で2試合の登板しかなく、戦力外覚悟で23年を迎えた25歳が、日本のエース格になる可能性が出てきた。

 成績は申し分がない。先発ローテーションの柱として18年ぶりのリーグ優勝に貢献。右打者の外角へ微妙に曲がる「真っスラ」と呼ばれる独特の直球と、144回1/3を投げて15四球しか出していない制球力を武器に、10勝6敗1ホールドと大きく飛躍した。防御率1・75で最優秀防御率のタイトルも手中に収めている。球宴にはファン投票でも選手間投票でも1位で出場。名実ともに、球界を代表する投手へと成長した。

 今回選ばれれば、19年の日米大学野球選手権で大学日本代表入りして以来の日の丸。この時は、第4戦の5回から2番手登板して2回無失点に抑え、勝利投手になった。

 「第2回アジアプロ野球チャンピオンシップ」は東京ドームを舞台に日本、オーストラリア、台湾、韓国の4つの国と地域が激突。11月16~18日まで1回戦総当たりのリーグ戦をし、19日に決勝と3位決定戦を行う。参加資格は29歳以下のオーバーエイジ枠3人を除けば、24歳以下または入団3年目以内が対象。日本は今年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場したメンバー以外から、基本的に選出をする方向だ。

 阪神からは、村上を含め4人が候補に挙がる。昨年11月に行われた日本代表の強化試合に出場した佐藤輝、今季10勝5敗の伊藤将、さらにルーキーで10本塁打を放つ森下もリストに入っている。森下に関してはこの先の追加アピールが不可欠だが、1年目で選出されれば異例の抜てきだ。

 阪神がポストシーズンを勝ち抜いた場合、村上は疲労面を考慮して選ばれない可能性があるものの、実力的には近日中に監督就任が発表される井端ジャパンの投手陣の中心になる見込み。世界一に輝き、列島を沸かせたWBCからはや7カ月。11月は世界制覇後初の国際大会で、野球ファンの注目が集まる。虎のシンデレラボーイが侍デビューを果たすには、ふさわしい舞台だ。


 ○…村上は目下、ポストシーズンへ向けて体づくりを本格化させている。この日の投手指名練習では甲子園球場のアルプス席の階段を使ってダッシュし、下半身に張りを持たせた。「心拍数高めのトレーニングをした。ここからまた体をつくり上げていきたい」。25日の中日戦の後は「3日間ほどゆっくりした」と軽めの調整をし、再びギアを上げている。「ここから練習量を上げて、直前に落とすイメージで」自身初のCSへ乗り込む。

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