鳥山明氏が死去 新作「SAND LAND」公開目前だった 自身も楽しみに「地味好きな僕では…」
2024年03月08日 12:02
芸能
「SAND LAND」は深刻な水不足にあえぐ砂漠の国・サンドランドが舞台の冒険ファンタジー。悪魔の王子ベルゼブブと人間の保安官ラオが手を組み、砂漠の中にあるとされる幻の泉を探す冒険を描く。2000年に「週刊少年ジャンプ」で14話が掲載され、ファンの間では「圧倒的完成度の名作」と称されている。
「SAND LAND」発表の際、鳥山氏は「僕は連載していた『ドラゴンボール』というやや派手な作品の反動もあって、短編や読み切りはどれも、好みである小さな世界とゆるいヒーローのなんでもない地味で平和な話ばかりを描いてきました」とコメント。「地味好きな僕では実現しなかったであろうドラマチックな展開は新鮮な驚きで、新たな世界観と迫力あるアクションを楽しんでいただけることでしょう」と期待を込めていた。
また今年秋には完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA(ダイマ)」が公開されると発表されていた。
訃報の発表を受け、「SAND LAND」の公式サイトも「鳥山明先生のご逝去の報に接し 謹んでお悔やみ申し上げます。『SAND LAND』ではさまざまなお力添えをいただいておりました。生前のご功績を偲び 心からご冥福をお祈りいたします」と追悼した。
鳥山さんは1955年4月5日生まれ、愛知出身。1978年に集英社「週刊少年ジャンプ」52号で読み切り作品「ワンダーアイランド」でデビュー。その後「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」と大ヒット作を生み出し、いずれもテレビアニメ化、映画化され、国内のみならず世界的に愛された。漫画のみならず、「ドラゴンクエストシリーズ」などのゲームのキャラクターデザインなど幅広く活躍した。