“ものぐさ”だった鳥山明さん 超サイヤ人の金髪、消すはずだったアラレちゃんメガネ…「逸話」多数

2024年03月08日 14:35

芸能

“ものぐさ”だった鳥山明さん 超サイヤ人の金髪、消すはずだったアラレちゃんメガネ…「逸話」多数
ドラゴンボールオフィシャルX(@DB_official_jp)から
 「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」などで知られる漫画界のレジェンド鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫で死去した。68歳。愛知県出身。名作を数多く生み出すレジェンドながら気さくで、また緻密なキャラクターを生み出す一方で「面倒くさがり」という、愛される多数のエピソードで知られていた。
 1980年に「Drスランプ」が連載を開始し、瞬く間に人気を集めた。その後、1984年から「ドラゴンボール」連載がスタート。アニメ化・映画化と次々と映像化され、日本国内にとどまらず、世界各国で愛される作品となった。

 「ドラゴンボール」は全42巻。単行本に挟まれたミニ漫画「最近のわし」「これを書いてたころのわし」などで、長期にわたる連載中のさまざまなエピソードが記されている。

 例えば、スーパーサイヤ人が「金髪」の理由は、「ベタを塗る手間を省くため」という“ものぐさ”なエピソードは有名。全編を水性サインペンのみで描いた「POLA&ROID」という漫画も誕生したほどだった。

 また、敵が必殺技で街を全て吹き飛ばすシーンがあるが、これも「背景を描くのが大変だったから」という理由から荒野にしてしまったというエピソードも。

 さらに、「Drスランプ」単行本第16巻では、アラレちゃんの「トレードマーク」になったメガネについて「ロボットが近眼だったらおもろいかな~という、ほんのギャグのつもりでメガネをかけさせたのだが いつの間にかトレードマークになってしまい、メガネをはずすきっかけをうしなってしまった。ホントはメガネをかくのは わりと めんどくさいので とってしまいたかったのだが…」と本音を明かし、笑いを誘っている。

 それでもこだわり抜いた圧倒的な画力で唯一無二の魅力を放ち、読者の心をつかんで離さなかった。鳥山氏の“面倒くさがり”が、伝説的な長期連載を支えた一面もあった。

 世界中に愛された鳥山さん。突然の訃報に、各界から追悼の声が止まらない。(中村 綾佳)

 
 鳥山さんは1978年に集英社「週刊少年ジャンプ」52号で読み切り作品「ワンダーアイランド」でデビュー。その後「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」と大ヒット作を生み出し、いずれもテレビアニメ化、映画化され、国内のみならず世界的に愛された。漫画のみならず、「ドラゴンクエストシリーズ」などのゲームのキャラクターデザインなど幅広く活躍。今年3月4日、読切作品「SAND LAND」プロジェクト発表会が開かれたばかりで、新作アニメ「ドラゴンボールDAIMA」の公開も控えていた。

この記事のフォト

おすすめテーマ

2024年03月08日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム