小園凌央 父ヒロミ、母松本伊代と「同じ道には進みたくなかった」 経験を積んだ今、挑戦したいことは
2024年03月08日 07:15
芸能
「正直、共通点はないと思っていたんですけど、稽古に入って、皆さんに『松下だよね』『(役柄と同じく)天然な時あるよね』って言われて…。あんまりそんなこと思ったことないですけど、そうなんですかね(笑)。年齢的には出演者の中で僕がちょうど中間ぐらいで、いい刺激を受けて稽古しています」
――いいチームワークで本番を迎えますね。
「今回、片岡鶴太郎さんが共演者でいらっしゃっていて、稽古場の雰囲気ももり上げてくださっています。ヒロミくんは昔から面白いよねとか、伊代ちゃんも最高だよねみたいなお話もしてくださっています。本当に話しやすいですし、感謝しています。母が『オールナイトフジ』でお世話になっていたので、『親子二代でお世話になるんだね。感慨深いわね』って言っていました。お芝居のことでいろいろと質問させてもらったりしています」
――動くお芝居も多い今作。体力面では何か工夫をされましたか?
「シーンとしては、急な階段を駆け上がったり、結構走り回るところがあって、これは準備しないといけないと思いました。合間を見つけると、走るようにして、例えば、休憩の時、地下2階の稽古場から4階まで階段を走って上がるようにしたり…。でも、下りはエレベーターです(笑)」
――ご両親は芸能界の先輩。デビューしてみて、その背中から何かを感じることはありますか?
「両親はお笑い芸人とアイドル。僕は一緒になったら比べられるなと思って同じ道には進みたくなかったんです。映画が大好きだったこともあって俳優を目指そうと思いました。最初はそういう理由だったんですけど、実際に仕事をしてみると、両親2人とも主戦場としてきたバラエティー番組にも挑戦してみたいなっていう気持ちが出てきました。やっぱり刺激というか、そういうものを感じます。いろいろなものに挑戦してみたいと思うようになってきました」
――今回の舞台もストーリーテラーの役割も担っていて、さまざま挑戦をされていますね。
「はい。僕のもり上げ方が作品に大きく影響してしまうので不安とワクワクが半分です。稽古場では、鶴太郎さんの芝居、たたずまいを近くで見させていただいて、すごく勉強になりました。加藤雅也さんもいらっしゃるんですけど、加藤さんはリアルを追求して、その場その場の気持ちで演技をつくられる方。お2人ともにまねしたい部分がたくさんあって、このタイミングでこうして勉強させていただけることができたのはこれからの俳優人生で大きな力になると思っています」
――本番はもうすぐですね。あらためて見どころを教えてください。
「神津さんは天才ですが、常識や社交性がなかったりしていて、そういう神津さんがないものを僕が演じる松下が持っているという役どころ。神津が推理して解決してくれるまでのバトンをうまくつなげるようにしていきたいと思っています。トリックももちろんですが、1人1人個性的な登場人物それぞれが思いを持って作品の中で動いていくので、そういうドラマの部分も楽しんでいいただけたらと思います。恋であったり、青春の部分もあるので、てんこ盛りです!」