鳥山明さん 41年前に「徹子の部屋」に漫画家の妻と“共演” 長者番付1位、結婚…飾らず語っていた素顔

2024年03月08日 16:40

芸能

鳥山明さん 41年前に「徹子の部屋」に漫画家の妻と“共演” 長者番付1位、結婚…飾らず語っていた素顔
鳥山明さん Photo By 共同
 「ドラゴンボール」「Dr.スランプ アラレちゃん」などで知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。68歳。愛知県出身。週刊少年ジャンプの公式サイト及び「ドラゴンボール」の公式サイトで8日、発表された。
 有名な自画像イラストがあるように、鳥山さんの“素顔”はなかなか表にでることはなかったが、「ドラゴンボール」の連載前で「Dr.スランプ アラレちゃん」が漫画、アニメと社会現象が起きるほど人気を博していた1983年5月4日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に出演し、結婚、妻、漫画家になるきっかけなどプライベートを笑顔で語っていた。

 白い上着にジーンズという飾らない姿で出演した鳥山さん。司会の黒柳徹子から前年1982年に長者番付で1位(81年に続きその他部門、全体では35位)になったことが紹介されると「芸能人じゃないですから。報道の方が来られてびっくりしました」と苦笑いを浮かべた。

 長者番付発表翌日が、たまたま結婚式で、長者番付の取材に来た報道陣に近所の人たちが「えっ、(取材は)結婚式のことですか」と逆取材したことで自身の結婚が報じられることになってしまったというエピソードを明かしていた。

 さらに、スタジオには少女漫画家で妻の「みかみなち」さんが見学に来ていると黒柳が紹介。テレビでも姿が映し出され、恥ずかしそうに会釈していた。鳥山さんも「僕より年上で」「時々手伝ってくれています。(同じ漫画家で)一番助かっている部分」と照れ笑いを浮かべながら紹介。「奥さんの親戚が同じ町内にいまして。同業の人ってめったにいないですから、会ってみようと最初は同業の人5人くらいで」と馴れ初めも明かした。

 それ以外にも「マンガは小学生ぐらいに読んだ記憶があるぐらい」「ジャンプへの最初の読み切りはアンケートで思いっきりドベでした」「最初は広告代理店でデザインとか絵を描いたり」「長者番付1位っていうけど、お金のことはピンとこない…。東京の書店とかで(アラレちゃんが)山積みになっているのを見ると、売れてんかなって」などと飾らず語っていた。

 鳥山さんは高校卒業後、デザイナーとして就職。入社2年目で退職したのち、週刊少年ジャンプの新人賞に応募するように。1978年に「ワンダー・アイランド」でデビューし、1980年に「Dr.スランプ」の連載を開始。大人気となり、テレビアニメでも高視聴率を記録した。「Dr.スランプ」連載を終了した3カ月後には、「ドラゴンボール」の連載を開始。第一巻では「全体のストーリーは、簡単にはできていますが、細部やイラストは、いきあたりばったりで作っていこうと思っています」とつづっていた。

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