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メディアの仕事ぶりに比べMLBはコロナ・シーズンで迷走したショック大きかった?

2020年12月13日 05:30

野球

 12月の第2週は例年、ウインターミーティングが行われる。ところが全球団のフロント幹部、代理人などが集うこの集会が中止、顔を突き合わせ互いのチームづくりを探る機会が消えた。
 さらに「大リーグ機構(MLB)は、来季の基本的規則にも沈黙」と野球メディアは報じ、「球団も選手も宙づり状態で動けない」と球団幹部たち。2日にMLBから全球団に届いたEメールは、来季のナ・リーグは「指名打者=DHなし」を予告するものだったが、「登録選手数の指示すらない」。MLBは、「来季4月開幕」としたが、死者30万人に迫る疫病の勢いに、細部については様子見だ。

 しびれを切らせたスポーツ・イラストレーテッド誌が自社の8人の野球記者に“コロナ・シーズン規則”についてアンケートした。ナ・リーグは「DH不採用」で決定とし、「延長に入ったらタイブレーク方式を採用し走者二塁から始める」は6人が存続に賛成した。

 理由は、「興奮する。戦術的幅も広がりファンも喜ぶはず。改良すべきは、10回に打線を組み直し、走者は9番打者とする。両チーム共に最強の打線で勝負を決められる。ただし、レギュラーシーズン試合に限定、ポストシーズンでは採用しない」。

 プレーオフ出場を10球団から16球団にした「拡大プレーオフ」には、8人全員が理解を示したが、「16球団は多すぎてレギュラーシーズンの価値を下げる。勝率5割(81勝)程度で出場可能なら強化に手を抜く球団が必ず出る。増やしても12球団まで」。

 いずれも常識的な“回答”でファンも納得だろう。しかし、この程度のファンへの広報サービスもできないMLBとは、コロナ・シーズンで迷走したショックはそれほど大きかったのか?(野次馬)

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