球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
壮大な実験?2桁人数コーチ集団がトレンド
2022年05月08日 02:30
野球
キャプラー監督がジ軍監督に就任した20年、集団コーチ制の希望に球団幹部は驚いた。前任監督ブルース・ボウチー氏は13年間、ジ軍の指揮を執りワールドシリーズ3度の名将だが、コーチはたいてい6人まで。今の選手は世界中から集っている。経歴はさまざまだ。情報の洪水に巻き込まれ不安になっている。細かく指導していくべきだ。熱心に説く新監督の新構想に「GOサイン」を出したのが、名門球団の太っ腹だろう。
「こんなにコーチが多くては、彼らをコーチする人材が必要では」とファンの投稿メール。キャプラー監督は用意していた。コーチ集団のまとめ役は、大リーグ史上初の女性コーチ、アリサ・ナッケン氏。細かい気配りで「船頭多くして船山に登る」状態とは無縁というが、コピーの他球団は?壮大な実験というべきか…。(野次馬)