球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
米国の「伝説、神話」大リーグの記録には深い背景
2021年06月06日 05:30
野球
今に続くナショナル・リーグが1876年に誕生。これを大リーグの起点としたのは後世の話で、1901年アメリカン・リーグが結成され2リーグ制に。1969年「プロ野球100周年」には、ナ・ア両リーグ発足時に存在し、後に消滅した4リーグの選手と記録を大リーグに取り込み、記録は伝説の影を帯びた。そして昨季、「消えたニグロ・リーグ(黒人リーグ)の選手と記録も大リーグ扱い」の決定。「野球は米国の伝説、神話」だ。ニグロ・リーグ記録も伝説の石垣に加わった。
では、公式記録はどうなるか。大リーグ機構(MLB)は1913年に創設された各スポーツのデータをメディアや企業に売るエライアス・スポーツ局に委託している。これが「公式記録」だ。近年はデータサイト「ベースボール・レファレンス」が高評価で、メディアはよく使う。今回の累計得点もエライアスより多く、200万得点はだいぶ前に達成されていたのでは…と併記のメディアもあった。
MLBがアバウトなのではない。野球文化を幅広く捉える姿勢や「伝説・神話」に懐が深いと思いたい。(野次馬)