球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
自分との「孤独な戦い」エンゼルス・大谷こそMVP
2022年09月04日 05:30
野球
MVPの対抗馬のジャッジだが、同じヤンキースの先輩ロジャー・マリスが持つ「ア・リーグのシーズン最多本塁打記録61号を破れば」のただし書き付きが弱い。そこでMVPは大谷の連続受賞と思う。
1941年のア・リーグMVP争いは凄かった。ヤンキースのジョー・ディマジオは連続試合安打を続け、レッドソックスのテッド・ウィリアムズは打率4割の壁に挑戦。レ軍監督は4割を四捨五入で達成できる境界まで打率が下がるとウィリアムズを休ませようとするが、本人は怒って強行出場。打率・406で最後の4割打者となる。MVPはディマジオの56試合連続安打が射止めた。2人の記録は今も残るが、大谷にはライバルなしの孤独な戦いの方が格好良いのではないか。(野次馬)