球拾い―大リーグのこぼれ話伝えます―
初の女性監督の誕生で球界に新風 ヤンキース1A、バルコベック新監督
2022年01月23日 05:30
野球
バルコベック監督の語るここまでの道は、球界の男性社会との闘いだ。13年には8つの大学が彼女に連絡してきたが、それはソフトボールに関わる仕事で、野球や男子チームで働きたいと言うと話は消えてしまう。妹の助言で履歴書の名前を「レイ」と男性風にしたこともあった…。個人的エピソードは豊かだが、伝統と名門意識に縛られ保守王国のイメージのヤンキースの積極的な女性幹部採用を彼女は指摘した。「ブライアン・キャッシュマンGMは、ジーン・アフターマンGM補佐を01年から採用したし、マーリンズのキム・ナンGMもヤンキースの幹部職にいた。2人の女性幹部の話が私をヤンキースに導いた」というのだ。
「女性への偏見はまだ続くでしょう。でも言っておきますよ。来年には11人の女性が新たにユニホームを着ているでしょう」。大リーグ監督を目指す階段の最初のステップ、頂点はまだはるか、期待しよう。(野次馬)